都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

神を信じますか?

イギリスの皇室が揉めておりますが、幼少のみぎり、そういう常識がないままに大人になったとき、一般人の権利義務を主張しても、なかなか噛み合わないというのが良くわかります。国民のために、いろんな我慢を強いられますからね。だから、正しいかどうかなんて関係ない。覚悟が問われているのです。

それは、日本でも同じこと。皇室の女性と結婚するならば、普通の感覚では、話にならないと思います。プライバシーだとか、男女同権だとか、過重労働だとか、ちょっと違うので。

 

だけど、もっと問題となるのは宗教観です。
例えば、新たに皇室に加わろうとする肉親が、なんとか真理教の信者だったりすると、どうでしょう?

信教の自由が皇室にあるかって話です。
娘の父親が気にしているのは、借金問題じゃありません。お金は工面すればいい。

しかし、心の中を変えるのは、ほとんど不可能です。だからと言って、そのことを攻撃すれば、森さんどころの話じゃなくなります。

うーん、こういうとき、文春砲の出番だと思うんだけどなぁ?

参加するだけじゃ意義はない

連日、水泳の日本選手権が行われています。

オリンピックの選手選考会を兼ねていて、それはもう必死な様子が伝わってきます。

代表となるためには、決勝で2位までに入ることと、派遣標準記録を上回ることが必要です。

この標準記録とは、一昨年の世界選手権決勝進出のタイムに合わせたもので、他の競技に比べてめちゃくちゃ厳しい水準を求めています。逆に言えば、選ばれた選手たちは皆、メダルの可能性が高いってことでもあります。なんか、東大を受ける受験生みたいな感じ。目標を高く持たせるってことですね。こういう考え方、底辺の人間はしません。

 

面白いのは、選手たちの所属名が企業や学校よりもスイミングクラブに寄ってるってとこ。

水泳連盟は、他の競技団体と違った一面を持っているのでしょう。独特です。

選手権の優勝者は三十万円、2位に十万円、3位に五万円の賞金が用意されているのも何かビミョーですね。

 

そんな中で、池江璃花子さんが、100メートルバタフライの内定を勝ち取りました。

去年だったら間に合わなかったところ、奇跡的な復活劇です。東京五輪でスゴい感動ドラマが起こるような予感がしています。

 

 

 

ビタミンF

月に一度、書店に行って買いだめをします。そのお店のPOPを参考に、10冊ほどを吟味。今回は、100%涙腺崩壊のキャッチにつられ、重松清氏の『ビタミンF』(新潮文庫)を購入しました。今さらですが、2000年の直木賞受賞作だそうです。
なるほど、看板に偽りなし。七つの短編が収められた作品は、粒ぞろいでした。ジャンルとしては、家族小説とでも言うんでしょうか。どこにでもあるような題材を巧みに描いています。このひとは、子供の心理描写が上手い。なんか、いろんなことを考えさせられました。ビックリするような事件は起こらないんだけど、それがまた日常であります。85点。

クロウ・ブレイン

毎日2倍ずつ大きくなる睡蓮の葉っぱが、池全体を覆うまで48日かかるとすると、その半分を覆うまでに何日かかるでしょうか?


答えは47日です。
昨日まで半分しか覆っていなかった葉が、翌日には全面を覆っているのです。

これは、フランス人の生物学者ジャガールが指数関数的増加の凄まじさを表したもので、睡蓮方程式と言われています。

つまり、物事が転換点を超えるとき、同じ速度でじわじわと進むのではないということ。転換点を超えたと気づいた時には遅いのです。

環境問題を考えるときに、使われる喩えのようです。

ある種の生物が絶滅するなどして生態系が壊れると、一気にバランスが崩れてしまう。

田舎で暮らしていると、いろんな種類の虫がいて、それを狙う鳥がいたり、ウサギやタヌキがいたりします。蜜蜂や鳥がいることで、花が咲き、木が茂るわけで、それぞれに存在する意味があります。都会で虫なんて、ゴキブリぐらいしか見なかったりするけど、それじゃあ花は育たないし、鳥は飛びません。

 

なんてことをテーマにした作品が『クロウ・ブレイン』(東一眞著・宝島社文庫)です。

鳥の中でも高度な知能を持つカラスの遺伝子を組み換えて、凶器に祭り上げるマッドサイエンティストの話。メッセージがズシンと突き刺さりました。ウィルスだとか鳥インフルエンザだとかには、時節柄反応せざるを得ません。終盤が妙にアッサリしていて、ちょっと物足りない面もありますが、科学の初心者を面白ワールドに引き入れる技は確かです。80点。

キックの鬼

私が通った高校は、生徒数2,500人の男子校でした。硬派の不良がいないとは言え、男子校ですから、生徒にナメられてはいけません。そういうところに睨みを効かしていたのが体育教師軍団です。中でも空手部顧問のナガサキ先生は、キレたら怖いと恐れられていて、その噂を支えていたのが「学生時代に唯一、敗北を喫したのが沢村忠である」ということでした。ホントかどうかを確かめたわけじゃないけど、沢村に勝ったではなく、負けたというところにリアリティを感じていたのです。

 

当時、キックボクシングが全盛で、無敗の王者が沢村忠。『真空跳び膝蹴り』という必殺技が超カッコイイ。真空ってのがねぇ、意味わかんないけど、なんかスゴい。少なくとも、ジャイアント馬場の『かわずがけ』よりは勝ってました。こりゃ、効くだろうなと。

個人的には、トリッキーな動きをするロッキー藤丸推しでしたが、とにかく夜7時のレギュラー番組だったほどの人気でしたからね。ウルトラマン仮面ライダーで育った子供たちは、リアルへシフトしていくのが当然の流れです。その後、沢村忠が主人公のアニメ『キックの鬼』も始まり、キックボクシング人気は頂点に達します。

引退までの戦績は、232勝(238KO)5敗4引分け。ボロボロになるまで闘い続けました。享年78歳。合掌。

 

ドラゴン桜

小学校一年生の一学期を広島で過ごした私は、二学期が東京都大田区、三学期を東京都三鷹市の学校に通いました。つまり、小一のとき、三つの小学校で勉強したのです。父親の仕事の都合と母親の実家での同居の話が重なって、そんなことになりました。

これについては、いろんな考え方があると思いますが、私にとってはとても刺激的で、その大事な時期に3種類の教科書を手に入れたのです。

覚えてないかもしれないけど、教科書には基本的な教えが詰まっているので、これがとても脳を活性化させたようです。それぞれを生真面目に読み込んだことで、予習と復習両方の相乗効果があったのでしょう。こうなると、理解力が倍増です。メチャクチャ勉強ができる優等生でありました。頭がいいとか悪いじゃなくて、経験値が違う頭脳の持ち主。

 

小四のとき、計算力が突出していた私は、処理スピードも早く、うるさくて手に負えなかったのでしょう。担任から算数の授業の一コマをやるように言われました。同級生を相手に授業する私。与えられたテーマは、垂直と平行についてです。

私がクラスメイトに提示した命題は、「電車の線路は平行かどうか?」。ちょっと前に雑誌で仕入れた知識をもとに、話を広げます。

平行の定義は、「同一平面上にあって、どこまでいっても交わることのない二つの直線」なので、直線とは限らないレールが平行でないのは明らかですが、これにいつまでも納得できない級友が何人かおりました。

私は彼らを説得できるだけの言葉を持っておらず、モヤモヤしたまま授業を終えたのを今でも忘れません。

小四のこの時期、直感的思考から論理的思考に切り替わるころで、ことばの定義ってのが、まさに論理的思考を支えるものなんだけど、これを分かるように落とし込むのはなかなか。いい経験をさせてもらいました。

 

これは、自慢するつもりじゃありません。頭がいいとか悪いとかっていう話は、実は使い方を知っているかどうかであって、部品の性能の違いじゃないってことなんです。何よりの証拠、神童だったハズの私は、どんどん普通になり、高校時代はクラスでビリを争っていました。

だから、そんなことも含め、知識とは何か、脳の使い方、目標の立て方などを教えてくれる人がいると有難い。

ドラゴン桜』(三田紀房著)は、そういう話です。覚えていくのは個々の努力によるもの。そこに至る道筋をつけていくのが教師の大事な仕事なのであります。

漫画はもちろん、阿部寛主演のドラマも役者が揃っていて最高でした。教育に携わる人は、みんな観た方が良い。

このシリーズ、4月から『ドラゴン桜2』が始まります。今から楽しみです。

校歌覿面

プロ野球は大好きだけど、アマチュア野球は今ひとつ好きになれません。

審判の技術に大きな開きがあるため、それによって試合が大きく動かされてしまうからです。

高校生のストライクゾーンは明らかに広くなってます。これを厳しくすると、試合が進まなくなってしまうってのもあるでしょう。それと、金属バット。だから、別のスポーツになってしまうと言うのは言い過ぎじゃないと思いますよ。

なので、高校野球はどっちが勝ったかの結果しか興味がなかったのですが…

 

たまたまチューニングしたカーラジオから流れてきた大分県明豊高校の勝利後に流れた校歌は衝撃的でした。

なんだ、こりゃ?

まるで、J-POPです。イントロから、しっかりと作り込んでいて、何よりダークダックスっぽい歌い方じゃない。生徒たちに日和ったと言うか。

調べてみると、南こうせつ作曲で、本人自らが歌い上げているんだそうです。

なるほどね。大分ね。

生徒は一緒に気持ちよく歌うんだろうな。これは、入学希望者増えます。販促ミュージック、しかもNHK

明日勝つとは限らないので、ネット検索して、是非一度聴いてみてください。

これ考えた関係者、エライ!!