都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

こんなハズじゃ?

今年のキングオブコント王者は、空気階段に決まりました。

期待の蛙亭は、トップバッターでの登場が仇になり、めちゃくちゃ面白かったのに、正当に評価されなかったように思います。

今回から審査員が若返り、演者たちと芸歴がたいして変わらないことで、客観性を保てなかったところがあったような…。

彼らがエラそうにコメントすると、今後の人間関係に影響しますからね。点数をつけながら、審査員の方がプレッシャーを受けて、ブレブレになったというのが私の見立てです。最低点が89点だなんて、過去には一度もありませんでした。これは、全体のレベルが高かったからじゃなく、マイナスになるようなことを語れなくなった故の副作用です。SNS対策。

松本人志までが、日和っていたのは残念でした。誰もが傷つきたくないと思うようになると、毒っ気が抜けて、お笑いの衰退に繋がるのではないでしょうか?

 

この感じ、総裁選の闘いの中にもあったような気がします。

嫌われないことこそが全てだと、みんなにいい顔をする。その結果、自分がどんどんなくなって、何のために出馬したかが分からなくなる。

どうなんでしょうね、人事権を握っているハズなのに、主要なポストが決められていく感じ。なんだか面白くないねぇ。

逆に言えば、野党はこのことを考えるべきです。つまり、文句ばっかり言うのでなく、自分たちはこうしたいんだと主張する。世の中のツッコミがやさしくなっていることに気づかねばなりません。

 

監督の器

その昔、プロ野球の監督は、カリスマ性のある個性豊かな人が目立っていました。水原・三原・鶴岡・川上と、草創期を支えた人たちが、ずっとスターのまま持ち上がっていきます。コーチがほとんどいなかった頃の話です。

その後、マンネリ打破を目指し、長嶋・中西・村山を始めとする青年監督の時代。しかし、これはうまくいきませんでした。名選手、必ずしも名監督ならずです。

それを嘲笑うように、西本・上田・古葉ら、現役時代はパッとしなかったバイプレイヤーが、マネジメントで才能を開花させました。

しかしながら、そんなに人材がいるわけでもありません。サッカーに刺激を受けて、いっとき外人監督がブームになります。ブレイザーに始まり、バレンタイン・ヒルマン・ブラウン・コリンズと。だけど、高年俸であることと日米の商慣習の違いなどでトラブルも多く、長くは続きませんでした。

次に、野村と森が先鞭をつけたキャッチャー出身のブーム。大矢・伊東・古田・谷繁らです。ただし、彼らは先駆者のようにはうまくいきません。先が見えすぎて、意外に我慢がきかない印象です。

これが、大雑把な流れです。

 

そして、先発完投が常識でなくなった今、むしろ投手出身者(佐々岡・与田・三浦・高津・石井・工藤)が主流を占めるようになりました。救援投手の心理に寄り添うってことなんでしょうか。これも流行。

もう一つ、大リーグ経験者(井口・石井・高津)ってのも注目されてきました。外国人監督は難しいけれど、メジャー流のマネジメントは大いに参考になるし、外国人選手とコミュニケーションを取りやすいのも利点です。

そして、野村克也の教え子(石井・矢野・高津・栗山・辻)たち。ミーティングを通じて毎日のように野球脳を鍛えられていますから、それが役に立たないハズがありません。

三つすべてを満たしているのが、ヤクルトの高津監督と楽天の石井監督です。これは、もしかしたらあるかも? どうでしょう??

 

巨人のほしい

中田翔選手が加入後のジャイアンツは10勝18敗7引分けと、見事に失速しました。

素質に溢れた若手選手を大量に抱えているにも関わらず、ちょっと美味しそうだと見るや、直ぐに買い付けて、非常時に備えて冷蔵庫に入れてるみたいな買い物症候群。食卓に上がる品数は限られているので、賞味期限が切れてから食べ出して「なんだ、あんまり美味しくないな」を繰り返しています。羽月、小園、林という高卒3年目選手が活躍するカープとは対照的で、イソップ物語みたいな話です。

1+1=2でないところが野球だということに、いい加減気がついて欲しい。

 

小石河連合というのも、これに似た話で、方向性の違う者同士の足し算は、引き算になるということが分かりました。

野党連合は、そこのところを踏まえた上で、節度を持たないと、見透かされてしまうんだなぁ。

 

なりたくない職業

石崎徹衆議院議員の辞職願提出を受けて、自民党が比例名簿で次点だった金子恵美氏へ繰り上げ当選の打診を行いましたが、金子氏はこれを断ったそうです。現在は政治評論家として、多くのメディアで活躍しており、そのしがらみから逃れられないというのが表向きの理由だけど、本当のところはどうなんでしょう。

今は何をやっているのか分からない夫の宮崎謙介氏。実は再婚で、前妻は加藤鮎子議員(環境大臣有力)ってこと、知りませんでした。背が高いと打率が高くなるんだなぁと改めて思います。待ちの広い麻雀みたいな話。足が短くさえなければ、188センチというのは高すぎるってこともなく、最強のラインです。

 

橋下徹中田宏豊田真由子、杉村大蔵、舛添要一…もう政治家には戻らないんでしょうか?

金銭的なことと、制約が多い生活を考えると、よっぽどの理念がなければ耐えられないっていうのは分かるけど、賢い人が選ばない職業だというイメージが定着すると、お先真っ暗でありまして…。うーん、政治家の給料は、もっと高くてもいいんじゃないかと思います。でないと、メダルを噛むような人が増えますよ。

 

総理の娘

絶妙なタイミングで映画『総理の夫』が公開されたので、もしかしたら高市早苗(60歳)があるかなと思ったりしましたが、蓋を開けたらやっぱり岸田文雄(64歳)が一等賞でした。

日本の社会は減点主義なので、バッサリ斬り込んでいくようなタイプは好まれず、失言の少ない安定感ある人が選ばれるってことが証明されたような感じです。既得権みたいなものに寄りかかりたいのは、政治家だけじゃなく、むしろそれを取り巻く財界や団体にある強い気持ちだってこと(9/21のブログ『王様ゲーム』参照)。正義感を信じて突き進めるのは、野党です。今を大きく変えたいと本気で思うなら、自民党にい続けてはダメなんですねぇ、石破さん。

 

ところで、待望される日本初の女性総理ですが、政治家稼業で最も大切なのは、国家観だと思うんです。

それは、皇室と同じような話で、小さい頃からの環境、英才教育が欠かせません。だからこその世襲議員。トップの器は、そういう人なんです。高市さんではない。小池百合子でもない。

だけど、今回の総裁選で、女性の地位が向上したのは間違いありません。衆院選に向けて、女性閣僚を大幅に増やすことが予想されます。

私が注目しているのは、ズバリ、小渕優子(48歳)です。岸田派なので、党内での位置取りもいい。ストレスで円形脱毛が進行している岸田文雄内閣も短命そうなので、その日が近づきました。改革ってのは、政策よりもその人自身の問題なんだなぁ。

 

夢の中へ

「マズい」の反対語は「ウマい」あるいは「美味しい」とされておりますが、本当にそうだろうかと時々思います。

それは、飲食店に行ったとき、マズくはないけどウマいというほどでもないってことが、よくあるわけで、いやむしろ、その方が多いような気がするからです。

なぜって、万人がマズいと思う店は存続できないからで、味の基準が二択だと、世の中の飲食店はすべてウマい店になってしまう。たいして面白くない芸人の前で仏頂面しているのも失礼だと思い、愛想笑いを続けるような、そんな感じです。

テレビの言ってることは全面的に正しいと信じている人は多いですからね。責任感を持って、番組を作ってもらいたいものです。

 

さて、沼津の名物店といえば、以前にも書いたことがあるアニメ『ラブライブ!』の聖地巡礼先である喫茶店『阿蘭陀館』やタワー状のかき揚げで有名な沼津港の『魚河岸 丸天』などが挙げられますが、最近メキメキと急上昇なのが、中京テレビ制作『オモウマい店』で紹介されたパスタ店『夢の中へ』です。

番組では、いつもと違って撮影の初っ端に壊れたクーラーをめぐり、お盆のシーズンに扇風機10台を並べてドタバタする人間模様をコントのように描いてました。ホールはともかくも風通しの悪い厨房は、地獄でありまして、汗だくの料理人が作ったパスタ、ビジュアル的にどうも…。だけど、圧倒的に興味が湧きます。

地元民としてもここは抑えておかねばなるまいと、本日出かけてまいりました。

いや、思ったよりもくたびれた内観で、番組で紹介していた新品のクーラーだけが目立っています。ネット検索すると、創業36年だと。まぁ、井上陽水の曲が1973年リリースですからね。気のいい老夫婦が二人で常連さんに寄り添いながら切り盛りしてるってところが見て取れます。

で、メニューの種類が半端ない。

厨房はオヤジさん一人なのに、椅子席が25近くあって、全部埋まったらどうするのかと見ていたら、案の定、15人程度の客でアゴが上がり、その時点で「ただいま許容範囲を超えましたので入店をストップさせていただきます」の看板を掲示していました。これが一時前の出来事です。

なんでも、番組で紹介されてから、お客さんが一気に増えたらしく、店内には「テレビの反響が収まるまでランチタイムサービスはすべてストップさせていただきます」なんて張り紙も掲示されています。メニューにも「仕込みが間に合わないので、本日はナポリタンのミートソースがけができません」の紙がセロテープで貼り付けてあったりで、バタバタしているのがモロわかり。いやぁ、楽しいね、こういうの。結局、お客さんが増えても対応策を持っていないので、絶対に儲かりません、この店は。厨房が一人ですからね。

 

で、味の方はフツーでした(本日一番のオススメという塩味ベーコンきのこパスタ中盛で910円)。

麺が業務用のフツーのものなので、家庭レベルを超えられません。置いとくと伸びるしねぇ。

その代わり、ボリュームは尋常じゃない。中盛が1、5倍(プラス100円)、大盛にすると、2、5倍(プラス150円)、さらにその上の○チガイ盛だと5、5倍(プラス500円)ですって。ボリュームもさることながら、ネーミングも時代錯誤でぶっ飛んでます。テレビは放映できませんでした。別の言い方、いくらでもあると思うんだけどなぁ。誰も止めないのは、常連さんに支えられている証拠。

まぁ、コンサルタント的に言えば、改善ポイントが山のようにあるんだけど、それを補って余りあるのがサービス精神なんでしょうね。

ウマいかどうかは別として、メチャメチャ興味深い店でありました。面白い。落ち着いたころに、また行こうっと。

 

火星に住むつもりです

一ヶ月前の話ですが、辛坊治郎氏が単独でヨットによる太平洋往復横断に成功しました。

時間とお金と体力がすべて揃わないと出来ないチャレンジだけど、何より毎日が命懸けってところがビビリの私には無理な話で、それじゃ私もという気持ちには、永遠にならないと思います。

ところが、上には上がいるもので、本気で火星に行こうとしている青年がいます。

彼の名は、村木風海(ムラキカズミ)21歳。小学校四年生のときに、ホーキング博士の冒険小説『宇宙への秘密の鍵』を読んで感動し、それからどうすれば火星に住めるかを考え始めました。ネックになるのが大気中95%を占める二酸化炭素の存在。実験と研究を重ね、高校二年生のときに、ボタン一つで二酸化炭素を集められるマシーンを発明、製品化(ひやっしー命名)させています。

これには、総務省が興味を示し、費用的な援助も得ている世界でも先進的なジャンルを開拓し、起業しています。近い将来、最年少のノーベル賞を受賞するのではとさえ思わせる期待の人材。いやぁ、まだまだ若者も捨てたもんじゃありません。

 

最新刊『火星に住むつもりです〜二酸化炭素が地球を救う』(村木風海著・光文社)で詳らかに描かれています。

絵本仕立てなので、こういう本を子どもたちに読んでもらいたいです。

彼の祖父母や両親が子どもの好奇心を煽るように、たくさんのきっかけを作っており、家庭環境が大事だなぁと改めて思いました。