都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

普通の女の子に戻りたい

何せ将棋部だったので、いわゆるアイドルみたいなものには、ほとんど興味を持っていなかった私の学生時代ですが、少し上に南沙織天地真理、同学年(今日、初めて知りました)にキャンディーズ田中好子、少し下が山口百恵ピンクレディーと、同年代の男の子は、結構夢中になっていました。

当時は、ネットのない十人十色の時代、テレビが正義なので、それを信じて同じ趣向を持つ安心感があったように思います。

だから、制作サイドの意向に沿って、いろんなスターが作り込まれておりました。わかりやすいメロディラインに、ちょっとだけ複雑な振り付けで小中学生は友達と覚えるのに夢中になります。雑誌やCMがそれに被せて、売り出すと決めたら、一大プロジェクトを組んで徹底的。選択と集中が時代のキーワードでありました。

乗せられたタレントは、大勢の生活を背負っているので酷使されます。

なので、頑張る人ほど消耗が激しくなり、引退するために活動するような不思議なモチベーションがあったような気がします。

今の若いタレントが、長い人生設計を語るのは、割と自由に楽しくできるからでしょう。コスパもいいし。

 

本日、NHKで『伝説のコンサート 我が愛しのキャンディーズ』をやっておりました。

なるほど、超ミニスカートでステージに上がり続ける抵抗感や肉体の限界に迫るスケジュールなどを考えると、気力を維持し続けるのは並大抵のことじゃなかったことでしょう。風邪で休むことさえ出来ないわけですから。グループで活動するのは、ホント、大変だと改めて思います。

それにしても、そんなに歌が上手いわけではないものの、そこそこ可愛いし、そこそこハモってるし、そこそこセクシーだし、いつもニコニコしてる、そして、そこそこ面白い、簡単にイヤだって言わない。何より、ゆっくり喋るのが、ズルくないという性格の良さを窺わせる。そりゃ、人気出ますわ。楽曲に恵まれていたのが最大の勝因でもありました。

見事な引き際も、素晴らしい。

取り巻きが良くて、本人たちの資質が掛け合わさると、スーパースターが出来上がるということが良くわかりました。

ババ抜き

しつこいようですが、プロ野球チームの構成は、単純な足し算になりません。

時々、球団は何故、この選手を放出したんだろうと思うことがありますが、プレーそのものよりも人間性に問題があって、悪影響を与えるというのが裏事情としてあるようです。

若手を飲みに誘って翌朝まで引きずり回したり、ギャンブルにハマって借金まみれであったり、筋の悪い女性に手を出したりと、その種類はいろいろです。盗癖が止まないってのもありました。大変ですよ、そんなのがいたら。チームワークが木っ端微塵です。

だからこそ、採用は慎重に行うべきだし、特に二軍のコーチスタッフは、徳が高くて観察眼に優れた教育的な人を得なければいけません。

そういう意味で、現役時代の実績本位で起用していると、いつまで経っても本質が見えない。素質溢れた良い選手を集めても、育成する能力が低い球団は、そういう問題に気付いていないのです。

 

周囲に悪影響を与える選手は、ババ抜きのジョーカーみたいなもの。ジャイアンツは、早くよそに引いてもらわないとねぇ。

そういえば、タイガースにもそんな名前の選手がいます。養子にでも出した方がいいかも??

 

比喩の極み

テレビ朝日の『お笑い実力刃』という番組で「ツッコメ倶楽部」なる企画が放送されていました。

漫才コンビのツッコミ役を集めて、面白い写真を見ながら、それに対して切れ味鋭くツッコむという大喜利ですが、ナイツ土屋・アンタッチャブル柴田・サンドイッチマン伊達・シソンヌ長谷川・おいでやす小田と手練れが揃っていたので、たっぷり笑わせていただきました。

みんな、観察力が尋常じゃないことと、分析力が優れていること。言い間違いを見逃さないのはもちろん、ライバルたちが何故そんなことを言ったかを想像したり、(芸人の)誰の笑いに似ているかとかを的確にコメントするので、むしろ教育的でさえありました。

そしてもう一つ。

ツッコミには比喩表現が多いんです。ツッコむ際に、何かに喩えるのがポイントで、そこから発想を広げるってのがコツなんですね。

そのためには、普段から訓練することが重要で、野球の素振りのように普段から繰り返してやっていれば、上達するに違いありません。

もちろん、普段はボーッとしてるんだけど、いざ本番となれば、止めどなく面白ワードが湧いてくるという天才も中にはいるかもしれませんが、多くはこれでもかとばかりに準備を重ねていると睨んでいます。お笑いの仕事は、真面目じゃないと上りつめることができないんだなぁ。

 

比喩と言えば、「栄光の架け橋だ」とか「真夏の大冒険」なんてのは、まるでスポーツ紙の見出しのようですが、現場で臨場感のある実況をするためには準備が欠かせません。反射神経だけではスピードに付いていけないので、事前にシュミレーションを繰り返す。それがスポーツアナウンサーでありまして、相撲も競馬もサッカーも言い間違えることがないように、当日に向けての仕込みを入念に行います。そのとき、個性を出そうと欲張れば、比喩表現に辿り着くと思われます。

「一人民族大移動」「音速の貴公子」「消費税に延髄斬り」などは、ポンポンと即興で出てくるようなフレーズではないでしょう?

古舘伊知郎こそ、準備する天才なのであります。本番に向けての普段からの準備。それが、元祖「喩えツッコミ」たる所以でありました。

この手法を覚えると、クラスの人気者です。間違いない??

夜郎自大

甘利明幹事長は、記者の囲み取材で「河野と小泉は勉強が足りない」と洩らしたらしい。

なるほど、総裁選での各候補の演説を聞いていて思ったのは、興味のあるところとないところの落差が激しい人は、トップの器でないということです。政治家の目は誤魔化せませんからね。そういう点は、すぐに見透かされてしまいます。

自分に自信があり過ぎる人は、自分の良いところにばかり目が行って、客観性がなくなり、弱点がなくなったような錯覚に陥いる。万能感ですね。田舎であぐらをかいた中小企業の経営者によくあるような、そんなパターンです。

人の話を聴く人とは、対照的でありました。

 

この話は、プロ野球の監督にも通じていて、自分はスゴいと思った途端、周囲の声に耳を貸そうとしなくなります。残り20試合を切って、首脳スタッフを配置換えするなんて、聞いたことがありません。ベンチの雰囲気、お察しいたします。

思えば、絶対君主が表舞台から消えて、一年以上経ったことも暴走行為と関係あるでしょう。95歳ですって。

うーん、いればいたで鬱陶しかったけど、やっぱり重石は必要だということが良く分かりました。ご愁傷様です。

サピア・ウォーフの仮説

日本の企業の躍進を支えたのは、終身雇用と年功序列だと言われています。

実力主義なんて言葉も出ましたが、やはり多くの会社組織では、昇進者の入社年次や年齢を気にします。

政治家もそうだし、お笑い芸人もそう。微妙だけど、野球や相撲でも、そういう意識は残っているに違いありません。それが日本社会。

 

昔、勤務していた保険会社では、管理職を控えた年頃のちょっと物足りない社員を「話し方教室」へ通わせていました。

週イチで半年ぐらいでしょうか、それで話し方のスキルが格段に上がるというものではありませんが、それぞれの考え方に変化が見られるようになります。

それは、見られている意識が高まることと、他者の様子を観察する習慣がつくことで、メタ認知能力が育まれるってことです。

言葉足らずでコミュニケーション下手の人は、自分を客観視するなんて、考えていないことが多いですから。他社の人と一緒に異文化の中に身をおいて時間を共有することの教育効果は、非常に高いのです。その教室では、話し方よりもむしろ、考え方や生き方に気づきを与えているってこと。上司や先輩からじゃダメなんだなぁ、これが。メタ認知が育まれない。

 

言語学の教育論として『サピア・ウォーフの仮説(言語的相対論)』があります。

これは、「言語が思考を決定づける」ということで、逆に考えると、言葉を持っていないと思考にキレがなくなるとも言えるわけです。言葉でものを考えますからね。

だから、語彙が少ない人は、頭が悪いのとニアリーイコールなのです。

勉強は、社会に出てからも続けないと、取り残されてしまいます。そして、勉強している人は、していない人が嫌いなのであります。

寿限無(2011/12/28分再掲載)

銀行ってのは、利益が出ていないといけない業種なので、世の中の経済が硬直してくると、数を減らすために合併します。
そのため三菱銀行のつもりで契約していた私の通帳は、ある日、東京三菱銀行となりました。
そして、しばらくすると、これにUFJ銀行がくっつきます。
またまた名称変更。
印刷屋さんと看板屋さんは、ニヤリなんでしょうね。
だけど、合併するたびに名前が長くなるって、落語だね、こりゃ。

さて、問題はここからです。
ある日、引き落とし口座の変更手続きで窓口を訪ねた私は、言われるままに書類を整えます。

  「ええっと、銀行名は『東京三菱UFJ』と…」
    「あっ、お客様、正しくは『三菱東京UFJ』なんです」
  「うぇっ、東京三菱とUFJの合併で、並びが変わるんですか?」
    「申し訳ありません、お客様、こちらに訂正印を…」

うーん、ひっかけ問題でしたね。まんまとハマりました。
だけど、こんなのいるのかねぇ、訂正印

  「申し訳ございません、お客様。そういうカタチになっておりまして…」

いろいろ爽やかにイヤミを言ってみたんだけど、ムダでした。
それどころか、ハガキを渡されて、文句があるなら気づいた点を書いて本店の担当窓口に送れだと。


最近は、窓口に派遣社員が多くなったので、例外の対応はほとんどできなくなっています。
勝手なことをしたら、怒られますからね。
だから、エラいのはマニュアル。
かくして、自分で考えて判断する能力がどんどん低くなっていくのであります。
だって、悪いのはマニュアルだから。私じゃありませんからね。

 

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辛坊治郎が復帰したラジオ番組で「休み中に観たナイツのコント(野球寿限無)が、自分史上一番面白かった」と言っていたので、ネット検索し視聴しました。なるほど、一番とは思わないけど、よくこんなこと考えるなぁとビックリしました。だけど、前提となる落語の本ネタを知らないと、面白みが半減します。古典落語の名作は、教養として、国語の教科書に載せればいいのにと思います。

カラオケの副反応

NHKの『のど自慢』にゲスト出演する歌手は大変です。

ひと通り終わった後で、模範演技として登場するわけですから、プロとして圧倒的な歌唱力を示さなければなりません。

演歌系が多くなるのは、そのせいですね。アイドルやジャニーズ系が出ないのは、そういうことでしょう。

 

それにしても、最近のアーティストは歌が上手くなっていると思いませんか?

楽曲自体もメロディラインやコード進行が複雑で、歌うことが難しい曲が増えています。極端に音域が広いってのもトレンドです。

これは、素人のレベルが上がったため、耳が肥えたというのが大きな理由だと考えられます。若い子が天地真理を聴いたら、気絶したりして。

 

今、私が注目しているのは、池田エライザです。

先日リリースされた『Close to you』のミュージックビデオでは、不思議な旋律に妖艶な姿が相まっており、一発で魅了されてしまいました。

モデル出身の女優さんですが、クリエイティブな活動にも積極的でありまして、大谷選手に見られるように才能ある若者は貪欲で、一つの枠だけにハメることはできないんだなぁと感心しています。