都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

イタリア代表は?

戦前の予想を覆してAグループを2位通過したのはイタリア代表でした。

何故、評価が低かったかというと、ピッチャーの頭数が足りず、3勝するのが難しいと思われていたからです。

 

イタリア6対3キューバ(2対2のタイブレークから)

    7対11チャイニーズタイペイ

    0対2パナマ

    7対1オランダ

 

薄い戦力でありながら、上手くやりくりできたのは、ピアーザ監督の采配が大きかったでしょう。2勝での通過とハードルが下がったのも運が味方したように思います。

しかしながら、2試合に先発したエースのハービーが球数制限で出場できないので、守り勝つ展開は難しくなりました。

準々決勝は、制限が80球に伸びるので、大谷翔平が5回投げることを考えると、これは厳しいです。

イタリア代表の出場可能なメジャープレーヤーは、投手2人、野手5人です。

昨季の記録は以下のとおり。

 

【投手】パランテ(カージナルス)47試合 6勝5敗 108回 113被安打 9被本塁打 40四球 73三振 防御率3、17

               フェスタ(マリナーズ)53試合 2勝0敗2S  54回 43被安打 10被本塁打 18四球 64三振 防御率4、17

【野手】ロペス(ロイヤルズ)142試合 436打数99安打 20打点 0本塁打 29四球 63三振 13盗塁 打率.227 

               バスカンティーノ(ロイヤルズ)72試合 258打数76安打 26打点 10本塁打 35四球 34三振 1盗塁 打率.295

    デビッド・フレッチャー(エンゼルス)61試合 216打数55安打 17打点 2本塁打 7四球 16三振 1盗塁 打率.255

    デルジオ(カージナルス)22試合 20打数3安打 0打点 0本塁打 3四球 5三振 0盗塁 打率.150

    マストロボニ(レイズ)8試合 16打数3安打 0打点 0本塁打 1四球 6三振 1盗塁 打率.188

 

先発が予想されるパランテは、予選2試合で最高球速159キロをマークした唯一の剛球投手です。カージナルスでは中継ぎを務めていますが、コントロールがアバウトなので、じっくり見る打者が揃った日本チームとは相性が悪そうです。フェスタは奪三振率が高いけど、被本塁打が多い。だから、防御率が悪いんだと思います。この二人が通用しないとなると、大差になる可能性が強いです。

野手もメジャーリーガーとはいえ、パッとしません。予選リーグでホームランが出ていないことからも、四球やエラーで余計なランナーを出さなければ、大量失点ということはないでしょう。

パワーがない分、オーストラリアよりワンランク下だというのが私の見立てです。

飛行機の移動がなくて、ホームタウンの利があって、多くの投手が準備万端な侍ジャパンに死角はありません。

プレッシャーに強いのは?

先日放映された『プロ野球総選挙』の結果で、一つ発見がありました。

イヤな顔される人がいるかもしれないけど、またまた血液型の話です。

 

1位 大谷翔平エンゼルス)B型

2位 イチロー(元マリナーズほか)B型

3位 王貞治(巨人)O型

4位 村上宗隆(ヤクルト)O型

5位 長嶋茂雄(巨人)B型

6位 佐々木朗希(ロッテ)O型

7位 野茂英雄(元ドジャースほか)B型

8位 松井秀喜(巨人)O型

9位 ダルビッシュ有パドレス)A型

10位 落合博満(元ロッテほか)O型

 

スーパースターはB型が多く、不思議なくらいA型が少ないのが分かります。

11位から30位を見ても、この傾向は変わりません。

 

【A型】田中将大楽天鈴木誠也カブス菊池涼介(広島)新庄剛志(日ハム)千賀滉大(メッツ)

【B型】野村克也(南海)金田正一(巨人)吉田正尚レッドソックス黒田博樹(広島)古田敦也(ヤク)掛布雅之阪神鳥谷敬阪神

【O型】松坂大輔(西武)山田哲人(ヤク)金本知憲阪神江川卓(巨人)衣笠祥雄(広島)

【AB型】山本由伸(オリ)柳田悠岐(ソフト)坂本勇人(巨人)

 

実はランクインしなかった稲尾和久西鉄福本豊(阪急)山本浩二(広島)清原和博(西武)門田博光(南海)若松勉(ヤク)もB型でした。

野球界においては、圧倒的にB型がスゴい。野茂・イチロー・大谷と我が道を行く姿は、いろいろ気にするA型のスタイルと違うかもしれません。

侍ジャパンのB型選手は、大谷翔平吉田正尚と大城卓三の3人です。

チームはA型だらけでしたが、A型の鈴木誠也と栗林良吏が抜けて、B型の山﨑颯一郎が入ったのを好しとしましょう。

プレッシャーに強いのは、欧米にほとんどいないB型なのです。

オーストラリア戦

これがラグビーだったら、圧倒的な戦力差となるのが体格問題です。

大会参加チームの登録メンバーの身長分布を見てみましょう。(公式プログラムより)

 

          170㎝台 180㎝台 190㎝台 200㎝超

日本         15             10              5    0

オーストラリア        0              21              8              1

韓国                                 6              21              3               0

中国                                 5              22              3               0  

チェコ                             3              17               9              1

イタリア                          4              16             10              0

アメリカ                          3              15             11              1

ドミニカ                          3              21              6               0

プエルトリコ                   2              24              4               0

 

身体の大きさは、パワーと相関関係にあります。

日本の選手たちがメジャーに挑戦するとき、重点的に筋肉トレーニングを行うのは、パワーを意識してのものなんですね。大リーグの球場は、総じて日本よりもひと回り大きいので。

ピッチャーの場合は、身体の動きを中心に動作解析を徹底的に行います。身長は鍛えても伸びませんからね。その分を科学的に追求して補おうと努力しているのです。

身体が小さい人は、動きが俊敏です。日本に足の速い選手が多いのとクィックモーションに長けているのは、そういうことでもあります。

 

それにしても、今回の侍ジャパン投手陣は粒揃いで、ほとんど打たれる気がしません。

三振を奪れるってことはエラーなどによるミスが少なくなるってことで、安定した試合運びは、相手の作戦の幅を狭めていることに因るんです。

一次予選は、打つ投げるの基本的な部分はもとより、野手のカバーなどのフォーメーションも含めて、圧倒していました。

球数制限というルールもスタッフが揃って落ちこぼれがいない日本チームに味方したようです。

オーストラリア選手の何人かは、オヤっと思わせる素質の持ち主でした。これをきっかけに、メジャー一辺倒だった外国人選手の供給源が変わるかもしれませんね。

チェコ戦

過去三戦に登板した相手投手とその球数、最高球速をまとめました。

 

【中国】

ワン・シャン    41球 139キロ

ワン・ウェイイー  36球 141キロ

スン・ハイロン   46球 134キロ

スー・ジャンロン  27球 137キロ

イー・ジェン    29球 139キロ

ワン・ユーチェン  16球 142キロ

【韓国】

キム・グァンヒョン 59球 148キロ

ウォン・テイン   29球 148キロ

グァク・ビン    13球 153キロ

チョン・チョルオン 15球 148キロ

キム・ユンシク   14球 143キロ

キム・ウォンジュン 6球 146キロ

チョン・ウヨン   7球 148キロ

ク・チャンモ    10球 145キロ

イ・ウィリ     22球 155キロ

パク・セウン    11球 149キロ

チェコ

サトリア      69球 127キロ

フラウチ      26球 149キロ

トメック      32球 141キロ

デュフェク     36球 132キロ

カプカ       17球 140キロ

ラビノヴィッツ   7球 144キロ

 

ちなみに日本の各投手はこんな感じです。

【日本】

大谷翔平(28歳)  49球 160キロ

戸郷翔征(22歳)  52球 150キロ

湯浅京己(23歳)  16球 154キロ

伊藤大海(25歳)  8球 150キロ

ダルビッシュ(36歳)48球 154キロ

今永昇太(29歳)  48球 154キロ

宇田川優希(24歳) 11球 153キロ

松井裕樹(27歳)  23球 149キロ

高橋宏斗(20歳)  12球 156キロ

佐々木朗希(21歳) 66球 164キロ

宇田川優希     3球 147キロ

宮城大弥(21歳)  68球 150キロ

 

日本の打者は、意外なことにチェコの最高速127キロに苦しんでいました。普段、そんな投手は出てきませんからね。

だけど、これをずっと続けていれば、慣れてしまいます。そういうものだということが、よく分かりました。

それにしても、日本の投手は軒並み150キロ超えで、まさにレベチです。まだ、山本由伸(24歳)栗林良吏(26歳)大勢(23歳)髙橋奎ニ(25歳)が投げてないけど、彼らも間違いなく超えるので、一次予選での無双状態は当然の話でした。少なくとも若さ溢れる投手陣は、大会参加チームナンバーワンだと言えそうです。

 

 

 

韓国戦

昨夜の両チームのスターティングメンバーは以下のとおりでした。

 

【日本】        【韓国】

中)ヌートバー 25歳  二)エドマン     27歳

右)近藤健介  29歳  遊)キム・ハソン   27歳

指)大谷翔平  28歳  中)イ・ジョンフ   24歳

三)村上宗隆  23歳  一)パク・ビョンホ  36歳

左)吉田正尚  29歳  左)キム・ヒョンス  35歳

一)岡本和真  26歳  右)パク・コンウ   32歳

二)牧秀悟   24歳  指)カン・ベクホ   23歳

遊)源田壮亮  30歳  捕)ヤン・ウィジ   35歳

捕)中村悠平  32歳  三)チェ・ジョン   36歳

投)ダルビッシュ36歳  投)キム・グァンヒョン 34歳

 

野球選手の状態のピークは、30歳前後だと言われています。

休憩が多いスポーツなので、打ったり投げたりするのは結構長くいけますが、スピードが遅くなるし、動きも鈍くなる。ほんのちょっとだけど、コンマ1の違いが、商品価値を損ねるのです。

もう一つ。ベテランが多いと周囲が気を遣うようになります。劣勢になると、これが面倒臭い。

今回の侍ジャパンは、史上最強の呼び声が高いですが、実は平均年齢が一番若いんです。だから、反発力が強い、そう思います。

 

試合では初球を打たない戦術が徹底されておりました。初球打ちは、中野2回と大谷・牧が1回で、合計がたったの4回。なので、四球が8個。

13安打で13点取れたのは、そういうことです。

韓国は、イニング途中で投手交替があり、四球が多いもんだから、守っている時間がやたらと長かった。リズムが悪くなった理由でありました。

さぁ、これで予選リーグ突破は確実。準々決勝にメジャーの二枚看板をぶつける青写真も出来上がりました。楽しい時間が今しばらく続きます。

中国戦

当然とはいえ、理想的な勝ち方で初戦を飾りました。

ボクシングと違ってノックアウトがないので3時間40分は長いけど、高額な入場料を払っている観客からすれば、充分に元が取れたと思います。

この試合、点差以上に実力の違いが目立ちました。

まず、日本チームの残塁16。満塁のチャンスで大谷が二度凡退したのは、意外に思えます。ずっと攻撃していたような印象です。

中国打線から奪った三振が17個。日本の野手はヒマでした。

一方で、打線が奪った四球が16個。なのに三振は6個しかありません。選球眼の良さが際立っています。

って言うか、日本の打者で初球を打ったのは、源田が2回とヌートバーのみってのが面白い。こういう感じで戦うのがトーナメント方式です。結果、四球も多くなります。

アウトの内容に目をやると、日本の打者のフライアウトは三つ。ゴロアウトが実に11もありました。中国の投手たちが、徹底して低めにボールを集めていたからです。だけど、真ん中から上のストライクゾーンに来ないから、低めの見極めに慣れてしまう。それがスタメン全員が四球を選んだ理由でもあります。日本の投手陣は、速球派が揃っているので、高めでもポンポンとストライクが取れる。これが17奪三振でありながら、1四球しか与えなかった答えです。

そして、イニングの途中で投手交替する中国に対し、日本の投手は全てイニングの頭から、計算された通りに投げていました。戸郷は52球なので、一次予選の登板がなくなったけど、そんなの関係ありません。栗林・大勢・宇田川・湯浅以外の投手たちのローテーションは、事前に決まっており、本人にも告げられていることでしょう。

 

韓国とオーストラリアの試合が激戦だっただけに、拍子抜けするような試合展開でした。

疲労は残らないでしょう。逆に、30代が主力となる韓国の選手たちは、なかなか寝付けなかったんじゃないのかな?

ダルビッシュと今永は、打者がかぶって構えてくるので外角のコントロールがカギを握ると思います。

ルーズベルトゲーム

侍ジャパンが属するBグループの一次予選が始まりました。

韓国対オーストラリアという日本のライバルチームの対戦は、本塁打の打ち合いでシーソーゲームとなりましたが、8対7でオーストラリアが逃げ切りました。こういう試合がテレビ中継されないところ、センスがないなぁと思います。

試合展開は、こんな感じです。

韓国の先発は、右腕の高永表。5回途中まで投げて、2失点45球で降板しました。50球を投げていないし、その後に登板した投手たちは、30球以内で仕事を終えています。

オーストラリアの先発は、22歳の左腕オラフリン。こちらは2回21球で役目を全うしました。明らかに、全試合の臨戦態勢です。

5回裏、2点をリードされた韓国は、ベテラン捕手梁義智の3ランホームランで逆転しました。6回にも二死からチャンスを作り、一点を追加します。これで、逃げ切ると思われたところ、7回表にお返しの3ランが飛び出して、再逆転。5対4となりました。

7回裏一死後、韓国打者がツーベースヒットを放ちますが、喜び過ぎて帰塁を怠り、タッチアウトのボーンヘッド。これで流れが変わります。

8回表、オーストラリアはまたも3ランで勝負を決めたと思われました。

ところが、韓国はしぶとい。その裏、相手ベンチのスキにつけ込んで(投手交替の解釈についてアピール)、3点を取り返し、7対8と詰め寄ります。漫画だったら、ここから逆転するんだろうけど…ここまででした。

 

さて、ここからいくつか分かったことがあります。

 

①30球、50球の壁

各国とも15人前後の投手を登録していますが、勝ち試合で投げさせたいのはその半数程度です。だから、球数制限について意識せざるを得ません。なので、30球以上を投げると連投できないルールは、無視できない。日本の場合、人数合わせのような投手がいないので、このルールに縛られることがないってこと、大きなインセンティブです。韓国・オーストラリア共に、先発投手が50球以内で早めに引っ込んだのは、そういう話。そんな意味で、次の試合を考えずに投げられる日本の投手たち。この差は限りなく大きいです。イニングの途中で投げるのは、慣れていないと準備が難しいってことです。

②東京ドームのパークファクター

いきなり、4本のホームランが飛び出しました。国内の球場でも本塁打が出やすい東京ドームならではの現象です。チームに長距離砲を抱えていることが、相手にどれだけプレッシャーを与えるか、想像に難くありません。  

③初球から勝負

オーストラリアの打者は、初球ヒッティングがのべ10人。韓国が2人だったのとは好対照です。このあたり、当然にデータが入っているでしょうが、気をつけたいところです。

④接戦は後攻が有利?

オーストラリア戦のみ先攻と決まっておりますが、他の3試合は全て日本が後攻です。接戦が予想される場合、選択肢が増える後攻が有利だと言われており、心理的なプレッシャーからも、これは好材料です。それにしても、韓国チームは、劣勢においての戦い方、執念が半端じゃありませんね。

死球戦術?

韓国が3、オーストラリアが2の死球を与えています。しかしながら、それぞれの意味が違っていて、韓国投手の3死球は、全て初球です。つまり、踏み込んでこないようにするための配球。これに対し、オーストラリア投手の2死球は2ストライク後のもので、むしろ打者が当たりにいったもの。このあたり、日本の投手陣は、頭に入れておく必要がありそうです。

 

初戦の黒星で後がなくなった韓国チームは、決死の覚悟で向かってくるものと思われます。

その状況で、後攻の侍ジャパンはありがたい。投手起用も粒揃いで、小刻みに考えなくていいってのも利点です。一発のある打者も日本に分がある。平常心で慌てなければ、間違いないことでしょう。