都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

殺人事件が結ぶ絆

宮部みゆきの直木賞受賞作は、『理由』です。 これは、朝日新聞の夕刊に一年間にわたって連載された新聞掲載の続きもので、高層マンションで起きた殺人事件を大勢の関係者の証言で構成したドキュメンタリータッチの仕上がりとなっています。一日当たり2ペー…

巨人の星

書棚を整理していたら、『“巨人の星”に必要なことは、すべて人生から学んだ。あ。逆だ』(堀井憲一郎著・双葉社)を見つけました。 20年前、タイトルに釣られて購入したものの、題名がピークで内容が尻すぼみだったような記憶がありますが、もう一度読んでみ…

ダイバージェンス

関西人が東京へやって来ても、そのまま関西弁のスタイルを崩さない人が多くなりました。 その先鞭をつけたのが明石家さんまであり、ダウンタウンだと思います。 ひと昔前は、東京弁こそが正しい標準語であるという考え方が強く、アナウンサーみたいな喋り方…

ライオンズ

百獣の王である「ライオン」をチームのニックネームに使っているスポーツ団体が世界中にたくさんあります。 その中で、最もスケールが大きいのが、ラグビーの「ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ」でしょう。 世界規模の大会でサッカーとラグビーに限…

寛容効果

教育の世界に「寛容効果」という言葉があります。 これは、教師の学習者に対する個人的な感情によって評価が左右されることを指しており、やっちゃいけないんだけど、往々にしてそういう基準で人を評価するリーダーが多いのは残念ながら事実です。いわゆるテ…

感染列島

ちょっと前に『コンティジョン』というパンデミック映画を取り上げましたが、今回は2009年に公開された邦画『感染列島』を紹介します。 この映画は、日本において新型ウィルスが蔓延した場合、どのような事態になるかが描かれています。ワクチンはもとより、…

昨日がなければ明日もない

探偵と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか? 最初の出会いは『鉄人28号』の少年探偵・金田正太郎です。子供ながら、自動車を運転し、拳銃をバンバン撃ちまくっていました。 今だったら、制作サイドNGでしょうね。いや、視聴者からもクレームがつき…

Joy and Fun

今、テレビ業界が変わりつつあります。 従来の価値観であった世帯視聴率から、個人視聴率を重視するようになったのです。 これにより、高齢者が興味を持つような番組作りが切り捨てられ、50歳未満、特に購買力のある若年層へ狙いを定めたといいます。 それは…

黄昏の衝撃

ある日のこと、妻が帰宅すると、ソファーに座っている夫が女子高生のコスプレをしていた。 唖然とする妻に向けて、夫はこう言い放つ。 「君が驚くのも無理はない。僕には女装の趣味がある。だけど、それは女装することが好きなだけで同性愛ではない。その証…

見えないファインプレー論

スポーツ選手の引退後を考えたとき、相撲はかなり厳しくて、業界内に留まることがなかなか難しい。 年寄株に限りがありますからね。コーチとかスカウトみたいな仕事もないし、解説は北の富士と舞の海で塞がっています。 なのでチャンコ屋へ流れていくんだけ…

タイムマネジメント

将棋には八つのタイトル戦があります。 いずれも年単位の周期で行われており、それが五番勝負(棋王戦・叡王戦・王座戦・棋聖戦)あるいは七番勝負(名人戦・竜王戦・王将戦・王位戦)なので、毎週のように闘いが繰り広げられております。 その中で、名人・…

臨界期仮説

人間の脳は、直感的・感覚的な働きを持つ右脳と論理的・言語的な働きを持つ左脳とに分化しています。生まれたときには、その分化はしていませんが、成長に合わせて徐々に異なる機能を持つようになり、11〜12歳ごろに完了すると言われております。 ドイツ人の…

パレートの誤算

数年前にお笑い芸人の母親が生活保護の受給者であることが発覚し、大騒ぎになりました。 受給者であるためには、本人が就業困難であることに加え、近親者の支援が期待できないことが要件となっており、その判断は行政側に委ねられています。 窓口には、大勢…

ウサギ美味し

小学校で習う文部省唱歌には、子どものボキャブラリーを超えた歌詞がいっぱいあったけど、意味が分からないながらもそのまま誦じておりました。 「いい爺さんに連れられて行っちゃった〜♪」「雪やこんこん、あられやこんこん」「うさぎ、美味し〜かのやま〜♬…

越境緯度

東大入試の日本史には、第二次大戦後の近代については、触れてこないんだそうです。 不思議ですよね、他の科目は教科書が終わるまでやるのに、歴史については太平洋戦争まで行かずに終わる。どうも、教師が意図的に避けているようでした。 なので、私たちは…

アクティブラーニング

毎回、気づきを与えてくれる『ドラゴン桜2』ですが、昨日はピアラーニングの効用を説いていました。 ピアとは、仲間のこと。つまり、協働学習が学習効果を高めるってことです。教師から生徒への一方通行だけが勉強じゃない。時には、仲間同士が支援し合って…

訳あり

下関市豊田町は豊水梨の名産地で、町の中心部に選果場があります。 お盆を過ぎた頃、全国各地へ向けて出荷が始まりますが、このとき、形がいびつであったり、キズがあったりすると、商品ルートから外れていきます。訳ありってことで、加工用業者へ向けて、安…

真実の口

『ローマの休日』の名シーンで、「真実の口」に手を入れるところを明石家さんまが演じるCMがやたらと流れています。 ヘップバーンはそのままで、グレゴリーペックの代わりのさんま師匠。老けてるなぁとの思いが強く、商品が入ってこない人が多いんじゃないで…

水の眠り灰の夢

戦後の未解決事件の一つとして、「草加次郎事件」があります。 1962年から63年にかけて起きた爆弾テロで、死者こそ出ていないものの、十数回にわたって爆破・銃撃を繰り返し、吉永小百合や島倉千代子ら有名人に脅迫状を送りつけるなど、センセーショナルな犯…

浅草線は押上行き?

筒井康隆の作品は、振り切っているものが多く、なかなか分かりにくいんだけど、短編集『農協月へ行く』の中に収められた『経理課長の放送』は、何度読んでも吹き出してしまう名作です。内容は、ラジオ局の労働組合がストライキを決行したことでアナウンサー…

笑い芸

笑顔は人を幸せにします。 男性の圧倒的な愛嬌をテレビに持ち込んだ元祖は、関根勤でした。 笑った顔しか思い浮かばないほど、いつもヘラヘラしている。その脱力感が、ウド鈴木を引っ張り上げています。ツッコミとしての笑い。 それを引き継いだのが、内村光…

任侠浴場

堺正章が若かりしころ、TBSのドラマで『時間ですよ』で主役を張っておりました。 当時、バリバリ売り出し中アイドルである天地真理とか浅田美代子なんかも出ていた人気番組でしたが、何と言っても今では考えられない女湯のお色気シーンがウリで、明るいエロ…

殺した夫が帰ってきました

ミステリーファンの私は、書籍をAmazonで購入することが多いです。 基本的には作家を一義的に選んでおり、その次の目安とするのがカスタマーレビューでして、星が四つ以上であれば、かなりの確率でカートに入れます。その星の数は、作家単位で偏差値が違うよ…

マンダラチャート

現在、大リーグで一番話題をさらっているのが、二刀流の大谷翔平選手です。 技術的にはもちろんですが、人間性も素晴らしい。 この大谷選手を指導したのが、花巻東高校の佐々木洋監督でした。同じくメジャーの菊池雄星投手も教え子ですから、筋金入りです。…

管理費のナゾ

前職の広報部時代、イベント担当となったときの話です。 それまでのやり方は、大枠の道筋を決めると後は広告代理店への丸投げ方式で、立派なプレゼン資料と共に、コスト意識の低い巨額な予算が積み込まれていました。 広告代理店は、予算総額の15%を管理費…

日本人は150グラム大きい脳で考える

千葉県で羽を広げると2メートルを超える大きさのミナミジサイチョウという絶滅危惧種が話題になっています。 ペットショップから隙を見て逃げ出したそうで、そう簡単に捕まえられません。飛びますからね。 だけど、人間を積極的に襲うようなことはなく、だ…

天使のナイフ

ちっちゃい子供は、仮面ライダーになりたいなんて思いますが、成長とともに「そんなわけねーだろ」となります。 しかしながら、思春期を迎えるころになっても、音痴なのに歌手になりたいとか、全く勉強していない劣等生なのに社長になりたいなどと本気で考え…

常に弱き者の味方であれ!

ラジオやテレビの黎明期に活躍していたのが永六輔さんです。 今で言えば、林修氏や池上彰氏なんでしょうね。人々が知らないであろうことを分かりやすく噛み砕いていく。 昨夜のNHKの番組『先人たちの底力 知恵泉』で、永六輔氏が取り上げられていました。 バ…

古志路

これは、市町村によってルールが激しく違っており、引っ越しマニアの私が毎度悩むのが、ごみの捨て方です。 特に、プラスティック素材が混ざっているような物体が曲者で、どうしたらいいか分からず、泣きたくなるようなこともあります。 下関市でお店をやっ…