都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

シャイロックの子供たち

高一の英語の教科書は『The Merchant of Venice』でした。 江戸時代初頭の話でシチュエーションが古い上、表現もピンと来ないので、良さが全く伝わらず、ますます英語が嫌いになったのを思い出します。担任の先生に嫌われていたってのもあるんですけどね。だ…

ピッチ・クロック

侍ジャパンはソフトバンクを相手とした壮行試合で2連勝しました。 2試合ともテレビ観戦でしたが、感想は長いなぁです。それぞれ3時間半ですからね。これって、どうなんでしょう? 番組側からすれば、終了時間が読めないってのがスポンサーの絡みもあって…

単身赴任の罠

全国規模の組織では、出世の階段を上るため転勤という課題があります。 半世紀前は、左遷の意味合いが強く、地方勤務を命じられるとヤケ酒を飲んだり慰められたりという光景が見られたんですが、交通機関が発達して地方との格差が縮まったことで、逆に転勤を…

素数好きの人たち

先日『さんま御殿』を見ていたら、高学歴のタレントたちがこぞって素数好きであることを開陳していました。 英語で「prime number」。素数とは、1とその数以外で割り切れない数のことで、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31がそれに当たり、「兄さ…

プロ野球選手総選挙

テレビ朝日がWBCの放映権を獲得したことで、前景気を煽るため、『プロ野球選手総選挙』なるものを行いました。 一万人を対象にアンケートを行ったとしています。 順位は以下のとおりです。 1位 大谷翔平(エンゼルス) 2位 イチロー(元マリナーズほか) …

覇王の轍

私の好きなミステリー作家ベスト3は、今野敏、柚月裕子、それに相場英雄です。 いずれも文章が分かりやすい。そして、登場人物が魅力的でイメージしやすいからです。 だから、読んでいて、状況が目に浮かびます。読書の醍醐味はここ。脳内変換作業が楽しい…

誰が国語力を殺すのか④

そういう人は珍しいと思うんだけど、私は小学校一年生のとき、一学期二学期三学期と転校を繰り返し、それぞれ違う学校に通いました。 広島→鵜の木(大田区)→つつじヶ丘(三鷹市)と、変わったのですが、まず戸惑ったのが言葉の問題です。広島弁は、独特です…

魔術はささやく(2022/7/2分再掲載)

多くの小説は、まず、単行本として世に出され、落ち着いたところで文庫本に収まります。 話題作なので、すぐに読みたいと思えば単行本ですが、値段が高めなのと、サイズが大きいのが欠点です。 文庫本の良さは、持ち運びが便利なので、どこでも読めるってと…

レナードの朝

医療ノンフィクションと聞いて、それはかったるいと思ったものの、映画ウォッチャーの評価ポイントが星四つを超えていたので、ちょっと騙されてみるかとチャンネルを合わせました。NHKBSのやつです。『レナードの朝』(1990年)。 レボドパという薬の有効性…

国語事件殺人辞典(2020/6/3分再掲載)

中学のスズキ先生は、最初の国語授業でことばを大切にせよと切り出し、課題として“右”ということばが各辞書でどのように定義されているかを調べなさいと仰いました。言われるままに書店のコーナーへ。違うもんですね、出版社によって、定義の仕方が。 「空間…

THE 名門校

横浜の公立名門高校と言えば、羽鳥慎一アナの出身校である横浜平沼高校。そして、昨年東大合格者数52人とめざましい躍進を遂げている横浜翠嵐高校です。 この学校は「大平凡主義」を校訓としており、名誉や地位などばかりを利己的に求めるのでなく、市井の偉…

誰が国語力を殺すのか③

1946年11月、内閣告示により、使用頻度の高い1,850の漢字が「当用漢字」と指定されました。 言語政策というのは、国家が政治的統一や支配を進めていく上でのベースとなるため、GHQの介入もあったといいます。 そのとき漢字廃止という強硬論もありましたが、…

誰が国語力を殺すのか②

その昔、『ヘキサゴン』というクイズ番組に大橋巨泉が出演して、お馬鹿タレントたちが繰り出す珍回答の数々に呆気に取られている姿を見て、MCの島田紳助が「巨泉さんは、賢い人ばかりと付き合っているから、アホの気持ちがわからんのですよ」と言った言葉が…

誰が国語力を殺すのか①

小学校四年生の国語教科書の一つに児童文学の『ごんぎつね』(新美南吉著)が掲載されているといいます。 ごんという名前のいたずら好きのキツネが、兵十という村人の獲ったサカナを逃してしまう。しばらくして兵十の家で彼の母親の葬儀が行われていた。そこ…

天使のくれた時間

『ブラッシュアップライフ』の後遺症と言いますか、ABEMAの無料動画で『天使のくれた時間』(2000年)を視聴しました。 ファンタジー三部作(?)のトドメです。 13年前に別れ、それぞれがやり手の大企業社長と辣腕女性弁護士として違う人生を歩んだ二人が、…

ゴースト

NHKBSの平日お昼は、映画の時間で、ときどき当たりをやってます。 今日は『ゴースト ニューヨークの幻』でした。連日の死後の世界。30年前の作品ですが、色褪せておらず、脚光を浴びたのがよく分かります。 通り魔に襲われて死んだハズの男が、幽霊となって…

ブラッシュアップライフ②

バカリズムが面白いってことは、このブログで何度も書いておりますが、その真骨頂は、自身で演じるよりも、彼の世界観に基づいて表現した脚本にあると思います。何故なら、演技が下手だから。ドラマでいくら頑張って演じてもお笑いの人にしか見えないのは、…

銀の匙

前職の保険会社は急成長していたので若い社員が多く、その教育係をしていた私は、モチベーションを上げるためのオリジナリティーがあるユニークな宿泊研修を企画しておりました。そのひとつが、表現力向上研修です。 基本にある考え方は「話す力は聴く力、書…

逆転美人

「もし、生まれ変わるとしたら、男と女どっち?」 酔っ払った席での戯れ事で、話題になりがちなこのテーマに、友人のKは一刀両断で斬り込みました。 「美人のオンナがいい」 なるほどねぇ。顔の造作が有利だと、幸せな人生が送れそうな気がします。オトコ、…

中高年の星

将棋の世界は、30〜35歳がピークで、40歳を過ぎるころから緩やかに落ちていくのがフツーです。 タイトル戦でまる二日ってのもあるし、結構スタミナを要求されるので、体力が重要だからです。 もう一つは、コンディションの整え方。対局なんて、せいぜい年間5…

クローズアップ現代

円安の影響は、ベトナムを中心とした技能実習生の来日に支障をきたしています。 これに加えて、世界的にも遅れを取った低賃金の問題があります。非正規労働者の待遇の悪さは、当たり前のようになり、日本人からも目を背けられるようになってしまいました。海…

もう中学生

仕事というものは、深くのめり込んでいくと、時間的あるいは経済的にサラリーマンが許される範囲を超えるようになり、いつしか、そのことで上司と対立するようになります。オレがこんなに頑張っているのに、どうして理解してくれないのかと。 ここの部分を分…

ガラパゴス

高度成長の時代、日本の家電メーカーや自動車産業は、世界のトップを走っていました。 それを自覚した上で、技術革新がどんどん進み、ほとんど使うことがないような細かな仕様が加わって、他国の追随を許さない家電製品にこだわりながら、自信を持って作り続…

教育論(2018/1/21分再掲載)

大学時代は、アルバイトに明け暮れておりました。授業に出ても一銭にもなりませんが、アルバイトだったらお金がもらえる。アホですからね、その程度の考え。自分で授業料を払わないと、こんな風になります。人によるけど。 その中で、なんといっても効率が良…

道徳の時間

『爆弾』の読後、煙に巻かれたようなモヤモヤ感が残ったので、もうちょっと読んでみようと呉勝浩の作品に触れてみました。 あるじゃないですか、江戸川乱歩賞受賞作。 『道徳の時間』(講談社文庫)は、思わせぶりなタイトルで、いい感じです。期待しながら…

おバカ考(2015/6/29分加筆の上再掲載)

先日、『踊る!さんま御殿』を見ていたら、サッカー元日本代表の武田氏が「小さいころ、シャンプーとリンスの順番を逆にしていたんだけれど、サッカー部の合宿で仲間のやっているのを見て、自分は間違えていたことに初めて気がついた」という話をしていまし…

医師面談

私が勤務していた保険会社の査定部門は独特の文化を持っていて、医者との関係性を重視しており、診断書だけで判断できない場合、直接にアポをとって話を聴きに行くことをやっておりました。 大学で医学知識を学んだわけでもない素人が、専門の医師と話すため…

ヘキサゴン(2010/3/27分加筆して再掲載)

島田紳助がMCを務める『クイズヘキサゴン』は、クイズ番組の革命でした。何せ、間違えるほど長くテレビに映っていられるのですから。マラソン中継でいえば、ビリの人を追っているようなもの。こんなの常識と違います。ただし、不正解なだけでは、レギュラー…

これを食べると病気になる

先日の『オモウマい店』は、番組ヒットに対するスタッフへのご褒美企画なんでしょう、ハワイのお店が紹介されていました。 円安なので値段についてはともかくも、さすがはハワイ、ボリュームが規格外で、インスタ映えの連続です。ちっとも美味しそうじゃない…

朽ちないサクラ

柚月裕子という女流作家は、何人もいるんじゃないかと思うほど、作品によって印象が変わります。 『狐狼の血』シリーズでヤクザ組織を過激に描いたかと思えば、佐方貞人シリーズでは正義感にあふれた検察官や弁護士の姿を映し出す。『盤上の向日葵』では、頂…