料理
世の中には、レバ刺しに当たって死ぬ人がいれば、浅漬けを食べて死んじゃう人もいて、いろいろです。 落語『地獄百景亡者の戯れ』で、サバに当たって死んだ男が、フグに当たって死んだ男と一緒に出くわすくだりを思い出しました。 この季節、食べ物に気をつ…
毎週金曜日は、カレーを煮込む日となっております。 一度に15人前を作るのですが、トロトロと火を通すほど、コクが出るのでじっくり時間をかけています。 ところが、先日やっちまいました。 油断したスキに焦げてしまったのです。 底をかき混ぜたので、なん…
今の時期、なんでも100円の菊川『ふるさと市』は、野菜が豊作です。 特に目立つのが、トマト・ナス・ピーマンの夏野菜。 ちょっと前まで、あれほど高価だったトマトも今はたっぷり入って100円になりました。 この機会を逃がす手はありません。 そこで、先週…
仕事柄、料理番組は結構チェックしています。 先日、NHKの『きょうの料理』に発酵仮面と名乗る小泉武夫という人が、出演していました。 料理は素人の大学教授で発酵学(そんなのあるん?)の第一人者。 発酵した食べ物は身体にいいとしながら、焼き納豆丼…
今年はウナギの収穫が少なく、値段が高騰していて、なかなか手が出せなくなっています。 専門店は大変でしょうね。 家族連れは、コンビニに取られているような気がします。 何でも、持ってっちゃうねぇ。 その一方で、庶民の味方のイワシ。 今ごろの時季は、…
隣町の菊川に名産品として“菊川そうめん”があります。 また、下関は韓国との繋がりが深く、本場の美味しいキムチが手に入ります。 そこで、今夏のメニューとして『韓国風キムチそうめん』をメニューに加えました。 コチュジャンベースのタレにニンニクを効か…
最近のマイブームは、森永製菓の『北海道あずき』(150円)です。 練乳味の微細氷にバニラアイスが混ざり、大量のあずきがトッピングされたいわゆるカキ氷。 週刊文春のオススメ冷菓ランキングで二位となった優れモノです。 昼の仕事が一段落した後、食べる…
今日はビンチョウマグロが多めに残っていたので、マグロ丼を作りました。 醤油・みりん・胡麻油のづけにして、ポン酢を少し加えたとろろのトッピング。 トロの部分も混ぜるので、豪華版です。 お客様へは、1,000円で提供しました。 やっぱり、マグロはサカナ…
今日は、型のいいレンチョウがたくさん手に入りました。 別名アカシタ、一般的にはシタビラメと呼ばれています。 お店では、これをムニエルで。 バターたっぷりで、焼き上げ、レモンソースで召し上がっていただきます。
子供のころ、家がお寿司屋さんだったらいいなと本気で思ってました。 昔は、回転寿司なんてありませんから、お寿司と言ったら、本気のやつと、あとは巻いたのと袋に包んだのと色がきれいなだけのもの。 本気じゃないのは、どれもサカナが絡んでおらず、寿司…
市場のデフレ現象は続いていて、今日は25センチ級の虎魚(オコゼ)を7匹2,000円で手に入れました。 持ち帰ると、従業員が欲しいとリクエスト。 刺身を単品で出す仕組みがないので、みんなで山分けです。 強い毒があるし、歩留まりが悪いので、素人にはなか…
きゃぁー、食べてきました、すき家のたまごかけごはん(200円)。 想像以上に惨めです。 立ち食いソバで、かけうどんを注文している感じ。 店員も心なしか冷たい視線で。 「あの人、お金ないのね」「風采があがらないし」「きっと、一人モンよ、いい年して」…
ここのところ、市場ではサカナが異常なほどに安いんです。 凪の日が続いているので供給量が増えていることもありますが、それにも増して需要が少ないのです。 連休疲れ、農繁期など、理由が挙げられますが、包丁人のMさんは、違う表現でした。 「タケノコや…
タイと言っても、天然モノと養殖モノがあります。 もちろん、天然モノのほうが値段が高く、市場では「テンダイ(天然の鯛)」と呼んでいます。 一方で、養殖のほうは「ヨウダイ」。 天然モノに比べ、陽に焼けるから色が黒っぽいので、見ればすぐに分かります…
牛丼チェーンの『すき家』が、新しい朝食メニューとして、たまごかけごはん並・200円を売出しました。 ごはん・味噌汁・タマゴ・しらすおろしの構成で、たまごかけ専用の醤油が付くようです。 うーん、200円か。 原価がざっと70円(もっと安い?)としても、…
本日は、高級魚であるキアラ(キハタとも)を入手しました。 これが、一切れ当たりの原価が100円と、めっちゃ高いんだけど、めっちゃ美味い。 いつもの定食群に乗せると赤字です。 だけど、こういうものを少しだけ食べたい人もいるだろうとも考えました。 つ…
こういうのもないところにはないんでしょうけど、あるところにはいくらでもあって、ここ豊田町では、タケノコが落ちていても恐らくは誰も拾いません。 80本も獲っちまったから、早めに処分しなきゃいけないんだけど、受け取り手ナシ。 なので、朝からずっと…
今ごろの時季になると、北浦の海女さんが、「にいちゃん、かってーな」と大量の生ひじきを抱えてやって来ます。 最初に会ったときは、色が黒くて女性っぽくないは、言葉が乱暴(一人称がオレ)でよく意味が分からないは、で、引き気味だったのですが、話して…
「ピカピッカの一年生」と聞いて、ツルッパゲを想像する人はいないでしょうけど、何が光っているのかと疑問を呈する人はいるかもしれません。 「初恋の味」は、言ったモン勝ちです。「お口の恋人」もそう。 「塵で出来た山」や「木から落ちた猿」は見たこと…
ずっと前に冷凍保存していたイノシシの肉が、ストッカーの底から出てきました。 真空パックしていたとはいえ、時間が経ち過ぎているので、お客様には出せません。 従業員も遠慮気味です。 しかしながら、モノは上質なので、捨ててしまうには惜しい。 いいで…
本日は好天に恵まれ、お客様が多く、ご飯が残り少なくなったため、まかない食をパスタにすることにしました。 材料は、ツナ缶とスパムに春キャベツ・ミニトマト・はっさく。 味付けは、塩・胡椒・おろしにんにく・オリーブ油です。 さっとゆでたキャベツにほ…
子供のころ、『スポーツマン金太郎』という漫画が流行っていました。 山の中でクマと一緒に相撲をとっていた金太郎が、ジャイアンツに入団し、ホエールズの桃太郎やタイガースのターザンと闘うストーリーだったと記憶しています。 確かキャッチャーはクマだ…
スタッフに新たな顔が加わりました。 以前、県内温泉旅館で板場を任されていたMさんです。 週に二回、朝方にちょっとだけ応援してくださることに。 サカナのおろし方や盛り付け法はもちろん、素材の選び方や用具の手入れなどを指導してもらいます。 同じメ…
本日のおメズ(珍しいサカナ)は“ユメカサゴ”です。 いつも使っているのは、“オキカサゴ”。 こちらは不細工なサカナの代名詞でもありますが、“ユメカサゴ”のほうは、おっとりした顔つきであります。 当店では、煮付けで使用します(煮魚定食800円)。 30セン…
春を迎えるにあたり、メニューの見直しを行っています。 味噌は、ちょっと値が張りますが、地元の白味噌に変更することにしました。 今までよりも、辛さが減って、甘みが増すのでご期待ください。 また、魚フライは手間がかかるので止めて、業務用に出来上が…
高校生のころ、学校から帰るとすぐに寝て、夜中に起きるという生活を送っていました。 勉強のためではありません。 深夜放送を聴くためにです。 当時のヒーローは、なっちゃんちゃこちゃん(野沢那智と白石冬美)のパックインミュージック。 そして、カメア…
この冬、刺身に次いで人気なのが『カキフライ定食』です。 後に『エビフライ定食』も続いていて、フライ人気が高い。 寒いですからね。刺身よりフライだと考えるのも当然かも。 そうなると、揚げ方について、コストを意識しながらレベルアップしなければいけ…
ネーミングをキーワードにネット検索すると、小林製薬が上位にランクされています。 同社は「あったらいいな」をカタチにするのが企業理念だそうで、商品名に分かりやすさが徹底されているのです。 1. 熱さまシート 2. のどぬ〜る 3. トイレその後に 4. ガス…
他県の人からは「いいね、フグが食べれて」とよく言われますが、山口の人がそんなものをいつも食べているわけではありません。 って言うか、トラフグとなると、ほとんどの住民の食卓に上ることはなく、県外からやって来る人向けの接待食といえるでしょう。 …
ここ豊田町は、朝から雪が降ったり止んだりです。 前日の段階で時化が予想されたため、サカナの仕入れに行きませんでした。 代わりに仕込んだのが、獺祭(だっさい)の酒粕を使った粕汁です。 具材には、サーモン・ブリ・ヒラマサ・カンパチと大根・ニンジン…