都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

忠霊塔①

「このへんの花見スポットで、オススメなのはどこですか?」
   「それは、ちゅうれいとうよねぇ」「そうそう、ちゅうれいとう」
「それって、どんな字を書くの?」
   「さぁ、どうだったかしら。中に心って書いて…」「???」
 
いつもの居酒屋での会話。
私の問いかけに、画像イメージで答えようとするのが女将さんとバイトの女の子です。
 
私の場合、モノごとを捉えるときに、文字で考えます。この場合、漢字に変換することが重要で、“ちゅうれいとう”なんて言われても、平仮名では情報として入ってこないんです。そういうアタマの構造。
これに対し、画像イメージで捉える派は、漢字にはこだわりません。感じに頼っているんです、多分。
 
 
最近、思考パターンにはふた通りあることに気がつきました。
つまり、人の顔を覚えるけれど、名前はなかなか頭に入っていかないタイプと、名前を覚えるけれど、顔が分からないタイプ。後者は、飲食店には向いてません。ハイ、私です。
前者は、一回行ったところへは、間違わずに行ける。後者は、方向オンチです。ハイ、私。
 
こういうの、困るんです。相手が覚えているのに、こちらが分からないケース。
そこで、お店では内緒で顧客データベースを作りました。
 
  まさか、写メを撮るわけにはいかないので、お客様の外見の特徴や印象をことばにする。
  交わした会話を記録しておく。
  クルマのナンバーをメモして、以前に来店されたとき、どこに座って何を注文したかで記憶を手繰り寄せる。
 
なんて感じ。
結構、大変ですが、この面倒くささがイヤじゃありません。
 
(つづく)