「痒いところがあったら、おっしゃってください」
って言われて、告白するのは間寛平ぐらいじゃないかと思います。
言えませんよ、恥ずかしくって。
変えて欲しいんだな、床屋さんのマニュアル。
これと似た話が、ワインのテイスティングというやつ。
蝶ネクタイをした人が、「いかがですか?」のサインを送ってくるとき、それはもう、緊張します。
味なんか、分からないんだから。
そういうお店で選ぶワインは、値段しか見てません。
銘柄なんて知らない。なので、価格表示のみを気にする。
そんなレベルでは、「いかがですか?」は意味ないの、緊張するから。
これをヒントに、お店でもやろうかと考えました、テイスティング。
味噌汁をワゴンに乗せて、輪島塗のお椀に厳かに注ぐ。
「いかがですか?」
うーん、一人前五千円ぐらい取らないと、無理だなぁ。