都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

等高線

ニュースで床下浸水みたいな映像を見るにつけ、「ああいうところに住んでいる人は気の毒だなぁ」と全くの人事(ひとごと)だったのですが、まさかねぇ。

雨音の激しさに起こされ、ボゥっとしながら窓外に目をやると、駐車場がちょっとした池になっておりまして、我が車もタイヤが隠れるまでに。
ビックリしつつも慌てて着替え、高台を目指して緊急避難。
進めば進むほど、酷くなっているような…そういや、あっちは用水路があったななどと思いながら、対向車に追い出されるように、当初の予定と違うルートを。ヘタに走ると、溝にハマりますからね。停まったら動かなくなる気もするし。これも運命。
おっ、いつもお世話になっている居酒屋は、全くの冠水なし。平地に見えていても、1メートルぐらいの高低差があるものなんですね。水に浸かると標高がよく分かると変に感心してしまいました。
駐車場に停めさせてもらい、乗車時に車内に入り込んだ水のかき出しを行いました。
こんなこと、プールのボートでやったことあるけど、まさかねぇ。

一時間ほど車内清掃して、お店でシジミ汁をご馳走になり、やれやれと帰路に着くと、

  「エ~」

コントかと思いました。おへそまでびっちょり。
メコン川の行商人が野菜かごを頭に乗せて歩く、そんな情景がよぎります。
や、やべぇ~。
いっぺんに状況が悪化しておりまして、何と我が家の玄関も床上浸水です。まさかねぇ。

咄嗟に水を汲み出そうとも考えましたが、すぐに無駄だと悟り、しばし呆然。
ここで笑いがこみ上げてくるのが、お坊さんの境地です。明鏡止水。ほんとかねぇ。

ん、止水?
水、止まりました。貯水池に害が及んで断水だと。
笑いますか、ワッハッハ。

午後になって雨がやみ、サァっと水が引いていきます。
自然のチカラの前に、人間は無力だと思い知らされました。
お店は、どうなっているのかしらん。

(つづく)