田舎暮らしのいいところは、日常生活そのものにあります。
空気がきれい、樹木や草花が美しい、鳥のさえずりが楽しめる、星が降り注ぐ、野菜や果物が新鮮、水が美味しい、クルマの渋滞がない…
よくないのは、あらゆるものの品揃えが少ない、近くにお店がないことが多い。そして、
イベントがありません
コンサートがなければ講演会もない。
そう、文化的なものに接する機会は非常に少ないのです。
それは、スポーツイベントも同じ。
プロ野球が観られません。
ヨコハマで暮らしているときは、マンションがヨコハマスタジアムの隣りにあったので、年間に30試合ほど見ておりました。そりゃ、そうです、隣りですから。
このたび、我が広島カープが下関球場にやってくるというので、見に行ってまいりました。
実に1年3ヶ月ぶりのプロ野球観戦。ただし、二軍です。
驚きましたねぇ。相手のソフトバンクは、あの新垣投手が先発でした。
こんなところでお会いするとは。
調子を崩しているのでしょうが、炎天下の中、1,000人ほどの観客の前で投げるのは、ちょっと罰ゲームっぽくて、痛かったです。
痛いといえば、WBC韓国代表でクリーンアップを打ったイ・ボムホもここにいました。
昔の盗塁王、村松までも六番レフトで出場。
強いチームは、余裕がありますね。
それに比べて、カープといったら、一人ひとりに華がないこと。
いや、一人だけ堂々としている選手がいました。
昨年夏の甲子園優勝投手、堂林選手です。
一軍でポジションが空いているサードを守らせているのにも、チームの意図を感じています。
ユニフォーム姿が美しい。
将来が楽しみです。
二軍の試合は、選手紹介のアナウンスで、相撲みたいにその選手の出身県を言います。
いやぁ、いろんな国が混ざり合っていますは。
プロの選手は、いろんな不安を抱えながら入団し、言葉の違いを克服しながら、チームメートでありながら実はライバルという複雑な人間関係を克服しなければならない。
このあたり、メンタル面を指導する人がいないと難しそうだなと思いました。
ゲームは、2対5とリードされたカープ4回表の攻撃で、先頭打者が出塁したものの、盗塁を試みて失敗した時点で見限ることにしました。
これが、ベンチの指示だとすれば、開いた口が塞がりません。
これでは、教育育成にならない。
野球は博打ではないので、一つひとつのプレーに意味がなければいけないと思います。
野村監督だったら、間違いなくそう言うでしょう。
でも、勝利至上主義でないここでは、そういう細かいところが見逃されてしまうのかも。
やっぱり、次元の低さに染まってしまってはいけませんね。
二軍の選手は、一刻も早く、そのレベルから抜け出して欲しいものです。
あぁ、古葉監督の野球が懐かしいなぁ。