今日のオススメ本は、『グルメの嘘』(友里征耶著・新潮新書)です。
一般にグルメライターは、その店について悪いことは書きませんが、友里氏は批評家として辛口に切り込んでいます。
これ、なかなかできません。
つまり、自分の舌に絶対の自信がないと、真っ直ぐな批評をかけないからです。
しかしながら、彼には武器がある。
それは、連日のように、有名店を匿名で(ここが重要)食べ歩いているってこと。
一流とされる調理人でも、そんなことはできませんからね。
作る側がプロに徹するように、食べる側にもプロがあるのです。
ここのところ、大変共感しました。
結局、お客様本位でお店を運営すると、ちっとも儲からないようです。
まぁ、そうじゃないかとうすうす感じてはいたけど。
価値観をお金以外に求められるように、日々精進しておるのでございます。