今年の初めまでは、有効求人倍率が1.6ぐらいで推移していました。
つまり、一人の応募者に対して、1.6の企業が採用しようと考える売り手市場。人手不足ってことですね。
その中身は、業種によって違っていて、建設や介護などのキツい仕事や農業・漁業などの時期的なものに左右される仕事、宿泊やコンビニなど夜中の作業がある仕事などで、特に困っていたように思います。
「キツい」「汚い」「危険」な職種を3K労働と言うそうですが、そういった仕事は外国人に押し付けようと、「技能実習」とか「特定技能」などの仕組みが考えられてきました。
ただし、これには条件があって、外国人が働きにきていい職種は制限されています。
今にも無人化されそうな仕事であるコンビニだとか、向上的でない上にハッキリしない仕事である新聞配達などは、制度に含まれていません。
そこを補っていたのが、外国人留学生の存在。
学生の本分は勉学なので、週に28時間以内と言う建前を他所に、制度の縛りがなく自由に動けるのが受けて、大学の予備校にあたる日本語学校が留学生労働力の供給源となっておりました。
怪しい働き方ではあるものの、労使双方の利害が一致し、上手く回っていたのであります。
そこへきて、コロナの問題。
人手不足は、吹っ飛んでしまいました。
かくして、手っ取り早く首を切られるのは、この留学生たちです。
どうしたもんですかねぇ。