子供の頃、尊敬していたのは、『コンバット』のサンダース軍曹でした。
どんな状況に置かれても、常に冷静に判断し、的確な指示を与える。部下に任せっきりでなく、勇気を持って隊を引っ張って行く。皆の前では、弱音を吐かない。理想のリーダー像です。
登校時の班長を任された私の気持ちは、ほとんど軍曹でした。横断歩道を渡るとき、ちょっとだけ緊張します。
このサンダースって、名前もいいじゃないですか。ちょっと知的な小学生が喜びそうな和風のネーミング。36だとすると縁起が良い!?
白黒の時代から、10回ぐらい再放送を繰り返しましたが、ほとんど見たように思います。
だから、刷り込まれましたよ。アメリカ人は賢い。ドイツ人は間抜け。フランス人は、勇気がないけど、女性がキレイ。
オンナっ気のないストーリーに、たまに登場するのはフランス人だから、マドンナ役で得してました。
当時は、原爆のこととかよくわかっていませんでしたから、アメリカ人は、みんな良い人だと思っていました。チョコレートくれそうだし。
そういうことを意図的にやっていたかどうかはわかりませんが、映像を使って表現することで、イメージを植えつけやすいというのは、パワーポイントなんか見てると、そう思ったりします。
『ララミー牧場』とか『スーパーマン』とか『パパは何でも知っている』とか…テレビの黎明期、アメリカのドラマの出来栄えは秀逸で、ほとんどが生番組だった日本のドラマとは、全くの別物でありました。
ステイホームで映画にも行けない期間中、Youtubeで『コンバット』を見続けておりました。
シリーズ150作の中で、『小さな回転木馬』『墓の中』『親友決裂』は特にオススメです。
高校野球は中止ですが、私の頭の中では「コンバットマーチ」が鳴り続けております。