未だに三交代制を敷く現場の作業労働が多く、夕刻の五時くらいになると、車のラッシュアワーとなって、地元では珍しい渋滞を招きます。
駅を取り囲むように二本の幹線道路が走っていて、線路を跨ぐ橋が重要な役割を果たしています。
川を渡るための橋に車が集中するのと同じで、嫌われている踏切よりも、跨線橋が大切なのです。
ところが、このうちの一つが建ってから50年が経過し、老朽化のため、建て替えることになりました。
なので、その間は使用中止。そりゃ、そうですね。架け替えるのですから。
問題は、その工事期間で、なんと10年。10年もの間、我慢し続けなければなりません。
理由は、橋脚を支える柱が線路の中にあるので、営業時間中は、作業できないからなんです。
それにしても、東京だったら、一年以内になんとかするでしょう。悲しいかな、体力の違いをまじまじと見せつけられます。
で、この老朽化は、そこらじゅうにあるようで、やり替えなければならないモノが、たくさんあります。
そこに使われるお金は、新しい価値を生み出していないから、エンゲル係数が上がった貧乏家族みたいな感じ。
食べるだけで、いっぱいいっぱい。夢がありません。だけど、いろんなものが無人化されていくと、追い出された人は、そういう工事作業へと駆り出されていくのだろうなと思います。
公共事業、結局また増えそうなのであります。