立川志らくという人が、情報番組の司会に抜擢されるや、バラエティ番組に出まくっています。
世間に迎合するようなタイプじゃなかったので、その転進に驚いておりますが、収入は格段にアップしたことでしょう。余計なお世話だけど。
関東に600人、関西に300人いると言われている落語家は、コロナの影響で、仕事が減って大変だと思います。
寄席はもとより、地方公演や芸術鑑賞会、老人ホームなどでのイベント…やりませんよね、不要不急。
稽古の時間はたっぷりなので、芸は磨かれているかも?
落語という文化は、その尺の長さから、テレビ向きではありません。CMがねぇ。
だから、落語家がテレビ出演したときは、短いネタ、例えばなぞかけみたいなものを披露しますが、それは落語ではない。
大喜利なんてのもそうで、アドリブ勝負となれば、いわゆるお笑い芸人に勝てないケースも出てきます。
短いフレーズを駆使して、全力で笑わせようとしている漫才やコント師とは、出自が違う。落語家は、言葉を研ぎ澄ましていくという点で、むしろ役者に近いからです。
『笑点』のことを落語だと思っている人は、大勢いると思います。
なぜなら、それほどに落語家の露出が少ないから。
コロナ禍で、放送スタイルを変えて、この番組のつまらなさが露呈しました。
いつの間にか、お笑いというよりも、キャラクターショーとなっていたため、観客の反応がないと成立しない芸になってしまっていたのです。
うーん、与太郎みたいな人が落語家なんだと思われたら、ファンとしては困るんだよなぁ。