今さら何を言ってるんだと言われそうですが、『チコちゃんに叱られる!』が面白い。
山梨県は民放二局とチャンネルの選択肢が少なく、NHKをたくさん視聴するようになりましたが、しっかり作り込まれた番組が多いので、意外なほどハマっています。
なるほど、チコちゃんは『探偵ナイトスクープ』でありました。
日常のちょっとした疑問を深く掘り下げていく。ナイトスクープは、ツッコミを茶の間に委ねておりますが、チコちゃんは、チコちゃん自身が湯気をたてて罵倒します。設定が5歳なので、イジメに当たらないというのも手が込んでいて、岡村隆史のボケ具合がちょうどいい。「ボーッと生きてんじゃねーよ」という下品な言葉遣いもデフォルメされたCGが掻き消します。
今朝、やっていたのは「雨の匂いの謎」でした。
雨が降った後、もわーんと漂う匂いは何の匂いかという話。考えたことがありませんね、そんなこと。
正解は、ゲオスミンという物質が雨粒が当たることで、エアロゾルとなって空気中に撒き散らされるときに生じる匂いだそうで、それを番組内では「微生物のオナラの匂いである」と言い切ってしまうのが、制作者のセンスです。
深い専門知識を持たない門外漢だからこそ、分かりやすく言い換える能力に繋げられるのでしょう。
オナラねぇ。
それで思い出したんだけど、文学的な表現で「草いきれ」というのがあります。
夏の強い日差しを受けて、立ち上るムッとする熱気のことですが、なかなか使うチャンスがありません。
草の汗ってしてくれたら、使いやすいんですけど、叱られるかなぁ?