コロナの影響で、地方へ移住する人が増えているんだそうです。
テレワークですからね。通勤電車から開放されると、一日に3時間近く余裕ができます。それに、住宅事情がよくなる。駐車場代もしかり。道路事情の良さは、言うまでもありません。自然にも恵まれているし、新鮮な食材が手に入る。近くに温泉場があったりする。
では、マイナスはなんでしょう?
(1)コンサートやスポーツ観戦などのイベントごとが少ない
(2)医療機関が貧弱
(3)教育についての選択肢が限られる
(4)ユニクロやしまむら、青山以外にこれといったオシャレ関係のお店がない
(5)外食について、高級な店やエスニックなどの専門店が成立しづらい
総じて、お金の活躍する場が少ないんです。刺激が少ない。
だけど、都会の生活者が最もギャップを感じるのは、そこらじゅうに知った顔がいることなんです。消極的な監視社会。
『ダーツの旅』や『鶴瓶の家族に乾杯』なんかで、めっちゃいい人が登場し、田舎には親切な人ばかりだと思っている人が多いと思いますが、それは一面でしかありません。くれるってことの裏には、もらうって期待があるわけで、長い間に培われた物々交換の歴史を甘く見てはいけない。つまり、要求してくるんです、ルールの遵守を。
たとえそれがおかしいんじゃないかと思っても、長老と慣習が憲法なので、変えられません。それこそが、保守本流。真面目の正体は、融通を利かせないってことなんです。反対意見を数の力で潰しにかかる。選挙への関心が高いし、政治にも興味がある、それが田舎です。
ここのところ、分かってないと、田舎暮らしは苦しくなるんだよなぁ。