都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ガースーは全集中でパンケーキ

今から25年くらい前の話ですが、勤めていた保険会社が広報部門を立ち上げることになり、その最初の責任者として任命されました。

特別な訓練を受けたわけではありませんが、地方の営業所で代理店に向けてユニークな情報紙を定期発行していたのが話題になり、抜擢されたようです。

配属された当初は何をすれば良いか分からず、参考になりそうな書籍を買い込んだり、友人の伝手で他社の広報担当者に話を聞きに行ったり、それなりに足掻いておりました。

その当時のトップは、社長自身が広報そのものであると考えており、マスコミ各社と独自のパイプをたくさん持っていたので、新聞社から定年後のOBを何人か引き抜いたり、PR専門の会社と契約を交わしたり、着々と足元を固めていきます。広報は秘書扱い。なるほど、たくさんの考えを咀嚼しながら、自分のものへと落とし込んでいくやり方は見事なもので、人脈を築くことこそが大事なんだと学んだものでした。

 

一般に広報担当者の仕事としては、攻めと守りとがあって、大企業や歴史の古い会社は守りに力を入れます。

新興企業は攻めですね。売り込んでいくための知恵を絞る。当時の私は、センターラインを超えたまま動かないフォワードみたいな感じで、攻撃に専念しておりました。これまた攻撃一辺倒の社長との相性も良かったと思います。忙しかったけど、実に楽しい毎日でした。

そんなことができたのも、上昇気流に乗った会社の勢いがあったから。

そして、世間の注目度がそれほど高くないので、打ちっ放しが成立するのです。

しかしながら、トップグループの一員であるとの評価が固まると、風当たりがきつくなります。都合の良い情報だけ流し、不利益なことに蓋をするようでは、マスコミとの良好な関係を持続できません。マイナスの材料が出ないように襟をただせばいいのですが、これがなかなか。

だから、ボロが出ないようにトップの行動を諌めるのもまた、広報の責務であるのです。

 

さて、菅総理の会食問題。不思議なメンバー構成で、政治的な繋がりは考えにくく、単なる忘年会のようでありました。

会場となった銀座の高級ステーキ店は、コース料理が一人36,000円ですと。うーん、そんなメニューがあるんですね。ここに最高齢88歳の老人たちが集まったというから、まずこれに驚きです。元気な年寄りは、肉なんだ。誰が払うんだろう?

だけど、国民栄誉賞の人は、だいぶ前に胃がんの手術をしたハズ。国民的司会者は、最近週刊誌でパーキンソン病を告白したばかり。コロナが高齢者や重病罹患者によろしくないってこと、知らないんでしょうか?

おかしなキャッチフレーズを含め、菅総理の広報は攻めも守りもオカシイ。

てか、トリマキにしっかり者がいないのではないか? 主治医も含めて。