知人の飲食店経営者は、かなりのやり手で横浜に小洒落たカフェバーを4軒持っていました。
彼が住むマンションには、クルマが2台停めてあります。一つは普段、乗り回す用。もう一つは、全然乗りません。ピカピカの外車は、一千万円以上するらしいのですが、これは置いてあるだけ。理由を尋ねると、万が一、資金繰りが苦しくなった時のための保険だとシラっと答えます。冗談だと思っていたところ、先月から、そのクルマを見かけなくなりました。ほとんど走っていない高級車は、それなりに高く売れるらしい。
なんか、よく分かんないけど、そういうやり方があるんだと学習した次第です。
昨日観た映画は、中井貴一と佐々木蔵之介主演の『嘘八百』(ギャガ・2018年)です。骨董品をめぐる詐欺師の話。
こういうのって、興味がある人とない人とがハッキリ別れますが、お金が沢山あって、特に使い道がない人は、考えるようです。絵画なんかもそうだけど、脱税指南なんかも関係するんだとか。だから、騙し合いが前提としてあり、虚々実々の駆け引きは、常にドラマ的な要素を含んでいるってわけです。騙すよりは騙される方がいいなんて言ってるようじゃ、まだまだ青い。
この映画、役者のキャラがいい人過ぎて、かと言って底抜けのコメディーまでには至らず、イマイチでした。50点。