83歳森会長の辞任に伴い、後継指名されたのが84歳川淵チェアマンでしたが、密室で決めるのはおかしいとクレームがつきました。
確かに、同族経営じゃあるまいし、辞めさせられた人間が後継者を告げて去っていくというのは、あり得ません。
火中の栗を拾うという言葉がありますが、そもそも開催自体が危ぶまれている組織に入り込むのは、かなりのリスクがあります。
一説によれば、無報酬だそうですから。
ここで思うのは、50〜60代に人材がいないこと。
団塊の世代以降、学園紛争を終えた世代は、政治に関心を示さず、ノンポリとかしらけとか言われました。
黙っていても高度成長に乗っかって、それなりにうまくいくので、上の世代に従順で、特に夢中にならない傍観者となりがちなのが特徴的です。
時代は男女平等に始まって、セクハラやパワハラなどへの理解を求め、それをも自分たちの中に取り入れたため、全方位型に仕上がりました。
結果、環境に対応する力や調整力はあるものの、強いリーダーシップでグイグイ引っ張るのに弱い。それは、政界を見れば明らかです。
解決策は、70歳以上の重しをどかすこと。
スクラムを組むには、前三人の体躯がある程度揃っていなければ、前へ押すことができません。
そして、後進に道を譲るのはアリだけど、(一歳上の)前に投げちゃダメなんです、ラグビーは。