都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

ビッグデータベースボール

ペンシルバニア州には、大リーグの二球団が共存しています。フィラデルフィア・フィリーズピッツバーグ・パイレーツです。

ナショナルリーグ東地区のフィリーズは、毎年優勝を争う強豪ですが、中地区のパイレーツは、20年連続でシーズンの負越しを記録するような体たらくで、観客が入らないこともあって、資金力が乏しく、リーグのお荷物となっていました。

MLBメジャーリーグ)は、FA(フリーエージェント)制度があるので、ヤンキースレッドソックスなどの金満球団にスーパースターが集中するため、貧富の差は如何ともし難いところです。

それでもなんとかせよということで、ビリー・ビーンという雇われのGM(ゼネラルマネージャー)が、セイバーメトリクスの指標を駆使し、出塁率長打率・選球眼などに注目して選手を集めるようにしたところ、万年最下位争いをしていたオークランド・アスレチックスが常勝球団へと変貌を遂げました。これが2001〜2002年の話。『マネーボール』として、一大センセーションを巻き起こしたのです。

 

その後、スーパーコンピューターの出現もあって、ビッグデータの分析は止まりません。

打者の打球方向には、一定の傾向があるので、野手の間を抜けて行くヒットのいくつかを実は防げるんじゃないのかと考えた人が現れました。

現場の声として、投手を中心に否定的な声が多かったものの、2013年にパイレーツで監督のクリント・ハードルがいち早くこれに着目し、プレーヤーとしての経験がないデータ解析に長けた二人の分析官を登用したのです。

捕手のフレーミングと言われる捕球技術に光を当てたのも大ヒットで、極端な守備シフトと合わせ、パイレーツの快進撃が始まりました。

このあたり、『ビッグデータベースボール』(トラヴィスソーチック著・角川新書)に詳しく載っています。

 

現在、MLBでは極端な守備シフトが当たり前になり、それを打ち破るようにフライボール革命なんて言葉が流行しています。

すごいですよ、ビッグデータ、投手が故障する確率も提示されるようになりました。

そのうち、プロ野球コーチの半数は、技術面よりも、データの解析や心理的なアプローチを行う異業種からの参入となるような、そんな気がしております。