水喧嘩 恋のもつれも 加わりて(相島虚吼作)
その昔、田舎の農村では、水資源をめぐっての争いが多かったそうです。我田引水とか水掛け論なんて言葉もここから生まれておりますが、それはもう深刻な問題で、長老が現れて「昔から決まっとる」などと慣習法での解決を図っておりました。年寄りが決める田舎のルール。なかなか変わることがない保守の構造です。
ちなみに水喧嘩は夏の季語。冬場は開店休業なのが、農家のライフスタイルです。勤勉なような怠惰であるような。
これが、国境をまたがる国際河川となると、話が深刻です。上流にいる国が圧倒的有利。でもって、嫌われているのがメコン川上流に位置して、ダムを造りまくった中国です。怒っているのは、下流のラオス・カンボジア・ベトナム・ミャンマー・タイ。揉めますよねー、解決困難。
中国は、内陸部ゆえの地理的特性から、問題を抱えています。十年後が見えない。深刻な話です。