『ローマの休日』の名シーンで、「真実の口」に手を入れるところを明石家さんまが演じるCMがやたらと流れています。
ヘップバーンはそのままで、グレゴリーペックの代わりのさんま師匠。老けてるなぁとの思いが強く、商品が入ってこない人が多いんじゃないでしょうか?女優さんは、若いときのままですから余計に感じてしまう。いつまでもグラウンドに出て、バットを振り回してはいるものの、40〜50代にあった色気は飛んでいて、本人にその意識が薄いため、痛々しい気がします。
お笑いにも時代に合ったテンポだとか空気感みたいなのがあるはずで、いつまでも続けるのはキツいんじゃないのかなぁ。
定年がないために、収拾がつかなくなっているのが『笑点』です。
もともと、老人ホームの慰問レベルの笑いでしたが、演者本人たちが、周囲から手を差し伸べられる状況となり、きっと若い視聴者なんていないでしょうね。だからこそのスポンサーが線香屋さんと入れ歯洗浄剤と老人用オムツ。ターゲットがドンピシャなので、まだしばらくは続きそうですが、何だかなぁ。
落語家のボケは、6人中1人ってのが正しい比率です。漫才とは、そこが違います。だけど、三平の参入でケチがついて、今や…。
そう考えると、稼ぐだけ稼いで、サッと身を引いた上岡龍太郎や島田紳助は賢いと改めて思います。
笑わせる人が笑われる人になってしまうのは、ツラいのであります。