都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

見えないファインプレー論

スポーツ選手の引退後を考えたとき、相撲はかなり厳しくて、業界内に留まることがなかなか難しい。

年寄株に限りがありますからね。コーチとかスカウトみたいな仕事もないし、解説は北の富士舞の海で塞がっています。

なのでチャンコ屋へ流れていくんだけど、この商売、季節ものだし、それまでに使っていないいろんな才覚が求められますからね。経営者ではちょっと。料理人として、余った食材を処理していく、現役のときと変わらないライフスタイルで体型を維持していく、そんな感じです。

サッカーも大変。

現役が短いのと、国内のプロリーグは今一つ盛り上がりませんからね。試合数が少ないっていうのも、解説の仕事が増えない理由です。

マチュアの指導者として、学校の先生というコースなんでしょうね。

それに比べて、野球は引退後もそれなりです。

球団との関係性次第で、いろんな仕事が用意されます。

何せ、コーチの人数が他のスポーツに比べて多いです。

それは、能力よりも人間関係が重視されていることが多く、ドロドロしておりますが、簡単に責任を取らせるような人事でないことで、地位が安定する。その代わり、あんまり給料あげないけどゴメンね、というチームがほとんどです。

確かに、シーズン終了後にバサバサ斬っても、代わりの人材が転がっているわけでもなく、見て見ぬフリなんでしょう。結局、一般の企業と同じ構図ですね。監督はともかくも、コーチ陣は能力主義ではありません。

 

けれども、中にはそれを良しとしない人たちがいて、引退後に大学院で学びながら、理論武装するのです。

ジャイアンツの桑田真澄コーチは早稲田大学ソフトバンクの工藤監督・ロッテの吉井コーチ・DeNAの仁志二軍監督は筑波大学で学びました。

身体の仕組みをしっかり学んだ上で、効果的な動きや怪我をしないこと、メンタル面など幅広く勉強しています。

プロ野球 見えないファインプレー論』(SB新書)は、仁志敏久氏がまとめた好著です。プレー前の準備、考え方、それがチームへ及ぼす影響などを噛み砕いています。打線の中で、唯一決まったシチュエーションで打席に入れるのが一番打者の権利であり、前日からしっかりと準備ができるってとこは、痺れました。なるほど。勉強になりました。