都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

甲斐バント

メジャーの選手が出て来ないのに対し、プロ野球の精鋭選りすぐりで臨んだ侍ジャパンにとって、アメリカ戦は負けられない一戦でありました。

とは言っても、明日の大リーグを担うような3A主体のアメリカチームもここで一発当ててやろうという選手が集まっており、余計なプレッシャーを抱えていないところもあって、いい勝負だと思われてもいました。

勝敗を分けたのは、トーナメントの一発勝負に向けて、甲子園型の細かい野球の違いです。強く投げて、強く打つだけのアメリカンスタイルに対し、モーションを盗むとかランナーを進めるとかを愚直にやっていたのが日本チームでありました。

タイブレークにおいて、明暗がハッキリ分かれたのです。

アメリカは、無死一、二塁でランナーを送ることができません。何故なら、そういう習慣がないから。

これに対し、日本は村上選手に替えてバントをするための代打栗原選手。ソフトバンクでは、昨年11回犠打を企図し、全て成功しています。今年も3回中2回成功で、チーム1のスペシャリストが一発で決めたのです。日本の野球だったら、バントシフトを敷くところですが、普通の状態で極端な守備位置を敷いていたにも関わらず、ここでは全くの気配ナシ。練習してなかったということです。寄せ集めですからね。

一死二、三塁で、打席には甲斐拓也選手。この選手も今季14犠打で成功率.875ですが、なんといってもドミニカ戦で最終回に同点のセーフティスクイズが米側の記憶に残っていました。そこで、アメリカは内野を5人にする非常手段を選択します。だけど、そんなシフトを敷くならば、満塁策を取るべきでした。そして、一球目はボールゾーンに投げるのが鉄則です。

小手先の変則技は、ここぞという場面で通用しませんでした。

 

球場がホームランの出やすいジャパニーズスタイルの横浜スタジアムであることも有利に働きました。

殴り合いが必至となる打撃戦は、アメリカ投手陣に、いやベンチに圧力を与えたように感じています。日本が後攻でしたしね。

それと、改めて思うのは、野球はチームワークだということ。選手が監督を信じて一体となれば、プラスアルファが生まれます。稲葉監督の選手選び、見事でありました。

この後、また、タイブレークが行われる可能性は結構高いです。そのとき、後攻であるとは限りません。あらゆるケースを想定して、準備を怠らないようお願いします。プレッシャーを跳ね除けるのは、スタッフの腕の見せ所でもあるのです。

HEROになるとき、それは今〜♬