ひと昔前、いや二昔前のこと、タイヤはパンクするものでした。
道路の舗装が未整備であったり、何故だか釘がいっぱい落ちてましたから。路肩に寄せて修理している光景をよく見かけたものです。
だから、ミシュランのグルメ本は社会貢献の一環だったと思います。収益を支えるものではなかった。
それが、技術革新が進んでめったにパンクすることがなくなりました。モノづくり事業は難しいですね。家電製品もそうだけど、丈夫に作れば作るほど売れなくなる矛盾を感じてしまいます。
で、近年、こんなに多くのパンク状態を見たことがないというのがパラリンピックの車椅子ラグビーです。
砂場で遊ぶ子供がプラモデルをぶつけ合ってる感じ。抑えていた欲望を吐き出すような何とも言えない快感があります。
それにしても驚いたのは、車椅子が頑丈だということ。あれだけ激しくぶつかっても壊れないし、選手も大きな怪我を負わないというところ、これは競技の大前提ですね。障害を持った人同士が激しくぶつかり合うのを見るのはドキドキしますが、やっちゃいけないはやりたいの裏返し。迫力あるプレーの連続でした。
なんでしょうね、コート上の選手の露骨な能力の違い。そして、それぞれが協力し合うスタイル。テレビゲームっぽくもあり、ヒーローアニメみたいでもあります。障害によってポイントを変えながら、男女が一緒に戦っているというのは、障害者スポーツならではの醍醐味ではないでしょうか? それぞれのハンデを認めた上で、自分が今できることを精一杯やるというメッセージも含め、きっと子供たちにも伝わると思いました。
あと、バスケットとの違いを鮮明にするため、楕円球にした方がいいと、ちょっぴり思うけど、転がる球を拾う機会が増えると危ないのかな?