今日は学歴の話。
ひと昔前、自民党で総理大臣を目指すような人は、東京大学出身でした。吉田茂・鳩山一郎・岸信介・佐藤栄作・福田赳夫・中曽根康弘・宮澤喜一。ただの東大ではありません。こぞって東大法学部。エリート中のエリートです。
財務官僚に言いくるめられないように理論武装しています。
それは、党内にも睨みが効く。東大法学部ですから。
だけど、『ドラゴン桜』は漫画であって、実際にはそんなに簡単に行けるもんじゃありません。安倍さんは東大生の平沢勝栄を家庭教師につけたのに、附属のままでした。麻生さんは、東大なんて考えもしなかったようです。
世襲制の中で、二世や三世が勉学に勤しむなんていうのは、極めて稀なこと。
バカとブスこそ私立に行きます。
総裁候補の四人は、岸田文雄(早稲田大学)高市早苗(神戸大学)河野太郎(ジョージタウン大学)野田聖子(上智大学)です。
このうち、岸田・河野・野田が世襲議員。河野太郎は慶大中退で、その前が慶應高校でした。
実は、この慶應高校が二世の吹き溜まり(?)でありまして、錚々たる顔が並びます。
石破茂(64)…石破派の領袖
石原伸晃(64)…石原派の領袖
福田達夫(54)…党風一新の会・代表世話人、福田赳夫元首相の長男
武見敬三(69)…武見太郎元医師会会長の長男、麻生太郎元総理のはとこ
高村正大(50)…高村正彦元副総理の長男
他にもまだいるかもしれないけど、いずれも劣らぬサラブレッド。大学じゃなくて高校ってところがポイントです。小沢一郎も橋本龍太郎も小泉純一郎も違う。受験組は東大に行けなかったけど、彼らは行かなかったのです。臆するところがない。コンプレックスがありません。
コンピュータの時代は、知識の蓄積が重要ではなくなりました。
むしろ、情報に対する感度が問われます。
そこのところを埋めていくのが、環境と人間関係。
そういう意味で、受験勉強に振り回されない高校生活が大事なのかもしれません。