期待の蛙亭は、トップバッターでの登場が仇になり、めちゃくちゃ面白かったのに、正当に評価されなかったように思います。
今回から審査員が若返り、演者たちと芸歴がたいして変わらないことで、客観性を保てなかったところがあったような…。
彼らがエラそうにコメントすると、今後の人間関係に影響しますからね。点数をつけながら、審査員の方がプレッシャーを受けて、ブレブレになったというのが私の見立てです。最低点が89点だなんて、過去には一度もありませんでした。これは、全体のレベルが高かったからじゃなく、マイナスになるようなことを語れなくなった故の副作用です。SNS対策。
松本人志までが、日和っていたのは残念でした。誰もが傷つきたくないと思うようになると、毒っ気が抜けて、お笑いの衰退に繋がるのではないでしょうか?
この感じ、総裁選の闘いの中にもあったような気がします。
嫌われないことこそが全てだと、みんなにいい顔をする。その結果、自分がどんどんなくなって、何のために出馬したかが分からなくなる。
どうなんでしょうね、人事権を握っているハズなのに、主要なポストが決められていく感じ。なんだか面白くないねぇ。
逆に言えば、野党はこのことを考えるべきです。つまり、文句ばっかり言うのでなく、自分たちはこうしたいんだと主張する。世の中のツッコミがやさしくなっていることに気づかねばなりません。