市場関係の人は、それぞれで魚の呼び名を決めているので、地域によって同じものでも違う名前で呼ばれていることがとても多いです。
典型的なのが出世魚の代表格であるブリです。関東では、イナダとかワラサなんて言いますが、下関の唐戸市場では、80センチを超える天然ものこそがブリ。それより小さいのがメジ。50センチ以下だとヤズと言って、これは地位がグーンと低く値段も安くなります。それとは別に、養殖モノがあって、大体それは70センチ前後、ハマチと呼んでいます。
養殖モノは、脂の乗りがよく、そこは好き嫌いが分かれるところです。
相撲の優勝力士が掲げるので有名なタイですが、映えを意識してか大体4キロを超えるサイズが好まれます。あれは、間違いなく天然モノ。色が赤いから、すぐ分かります。養殖のタイは、陽に焼けるので黒っぽくなるんです。面白いですね。
だけど、大きなサイズは、年寄りだとも言えるわけで、実はあまり美味しくありません。
タイは、2キロぐらいのやつが美味い。
もっと言うと、最近はエサの改良などで養殖の技術が上がっており、養殖の方が美味しいと言う人も結構います。
サカナの善し悪しは、締め方によるもので、釣っってきたサカナが美味いとは限らないのは、そういうところもあるんです。
寄生虫がいないっていうのも養殖のいいところで、将来的には天然より養殖が主流となりそうです。
だから、スシローは近畿大学の卒業生を狙っています。間違いない。