都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

鷺とり

桂枝雀の落語に『鷺とり』という演目があります。

鷺を捕まえに行った男が、自分の帯に眠らせた大量の鷺の首を挟み込んだところ、目を覚まされて五重塔のてっぺんへと連れて行かれました。塔の九輪にしがみつく男に気付いたお坊さんが「人を助けるのは出家の仕事」と大きな布団をクッションにしようと考えます。四隅を持って待ち構えているところへ男がダイビングして布団の真ん中に飛び降りる。その弾みで四隅を持っていた四人の坊さんが頭をガチガチガチガチ。一人助かって…四人死んだというサゲです。

とてもバカバカしいブラックなネタですが、師匠は巧みな話術と顔芸で、爆笑を誘っておりました。

 

東京都の新型コロナウィルス感染症対策サイトによれば、重症病床の使用率という項目があって、都基準でわずか1、4%(7人)。それが国の基準では18、9%(277人)に跳ね上がっています。

その理由は、厚生労働省が一昨年四月に出した通知にありました。

通知では、入院患者などのうち、次の3つの条件のいずれか1つでも当てはまる場合は「重症者」として報告するように求めています。
(1)集中治療室(ICU)などでの管理が必要
(2)人工呼吸器管理が必要
(3)人工心肺装置(ECMO)による管理が必要
問題となっているのが(1)です。

厚生労働省の担当者は「文章通りに解釈すれば『集中治療室で患者を診ている』。つまり『集中治療室に入っている患者』という意味だ」と説明しています。

一方、東京都は集中治療室などに入っている患者でも、人工呼吸器やECMOを装着していなければ「重症者」に数えていません。

都は、その理由について「集中治療室に入っている患者全員が必ずしも重症とは言えず、その時の病床の空き具合などを見て、重症でない患者を集中治療室で診たり、重症化するリスクが高い患者にあらかじめ集中治療室に入ってもらったりすることもあるため」などと説明しています。

医学的に重症者の定義がないため、齟齬が生じているのです。

だけど、「集中治療室での管理が必要」という表現は「集中治療室での管理が必要ない患者は重症者に数えなくていい」と読み取ることもできるのです。

実際には、集中治療を受ける必要がないのに集中治療室に入っている患者がいるとは想定していなかったため、食い違いが起きたと思われます。

この議論は、東京都に分があると思いますがどうでしょう?

つまり、本当の重症者がほとんどいない中(1、4%)で、国民がウソの情報に踊らされているということです。

ワクチンにしても、オミクロン株に効果がないと知りつつ、子供にまで早く射てと言う。

そんなの誰が考えてもおかしいと思うんだけど、厳しく対処するほど支持率が上がるという構図の中で、決断できないのが参院選を控えた政治判断のようです。

マスコミも世論が怖くて、なかなか言い出せない。傷つきたくない症候群が全開です。減点主義のなれの果て。

副反応の問題だって、あるんですよ。

一人助かって四人死んだなんてことにならないよう祈ります。