都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

自分のことだけ考える

作家にとって、ブックオフの存在は頭の痛いところでありましょう。

ほとんど新品と変わらない単行本が半値以下になりますし、文庫本もそう。中には110円と、ダイソーみたいなっちゃってるのもあります。

ビジネス訓のような実用書は、スカスカで外れることが多いので、中古本で済ませるようにしています。

その典型が、ホリエモンの著作全般です。

おそらくは、ほとんどが口述なんでしょうね。だって、あまりにも量が多い。ヘタをすると出版のスピードに読むのが追いつかないほど。どうやら書店には100冊以上が並んでいるようです。

一つひとつに魂は込められていません。とにかく一冊にまとめてとっとと売ってしまえの商魂が剥き出しです。文字が大きく、見出しで1ページを使う。少年マンガのコマ割りみたいな感じ。サーっと読めるのはいいんですけどね。立ち食いそばっぽい。

ただし、スカスカな中に、たまーに刺さる言葉が混ざっています。それを見つけるのは面白いんです。値段は110円がちょうどいい。だから、ブックオフで調達します。

 

今回ご紹介するのは『自分のことだけ考える』(ポプラ新書)です。

ベースにあるのは、「他人からどう思われようが関係ない」ですから、これでいいわけです。自信のカタマリ。

刺さったのは、以下のメッセージです。

 

  ・人脈を広げるならば、自分にないスキルを持った人に会うべきだ。

  ・誰でもやろうとしたらできる、だけど大変かもしれない仕事は、給料が安くて割に合わない。

  ・AIによる万引き防止システムを開発するならば、万引きOKのコンビニを作って実験すれば良い。

  ・死を恐れるのは死について考えるからだ。忙しく働いていれば、そんなことは考えない。

  ・年を取ると同世代で集まることが多くなるが、本当は世代を超えて付き合った方が楽しいのだ。

  ・新しいことを考えるのに一番いい方法はパクることだ。失敗する確率も低い。

  ・海外での成功事例を日本に持ち込む手法を孫正義は「タイムマシン経営」と名づけている。

  ・人に物事を頼むときに重要なことは、その人への想いをぶつけるのでなく、自分に協力するメリットを感じてもらうことだ。

 

ざっと、これで110円。安いと思うんだよなぁ。