学校教育では、20世紀の歴史を意図的に避けているようなところがあって、当たり前のように抜け落ちている知識が結構あります。
ソビエト連邦のスターリンの時代、ウクライナで起きた人工的な大飢饉とされる「ホロドモール」は、ナチスの「ホロコースト」に匹敵するジェノサイドだそうで、90年前の出来事なので、現地の人々の記憶にしっかりと刻まれているようです。知りませんでした。
連邦共和国の中でも、継子扱いされていたような歴史があり、ロシアとウクライナの結びつきが、そんなに強いものでないことを伺わせます。
なーんてことを勉強したのは、昨日の『めざまし8』における橋下徹とカズレーザーの論戦から。
MCの谷原章介が「ウクライナ国民の18歳から60歳の男性すべてが一緒に戦うということを宣言し、かつ大統領自身も首都キエフにとどまって情報をSNSで発信し続けています。この姿勢、いかがでしょうか?」と問うたのに対し、橋下徹は「強制とすべきでなく、一人ひとりの意思を尊重すべきだ」と答えました。しかしながら、カズレーザーは「平時であれば、それが正しいと思うけど、ルールを無視する相手にそんな姿勢で向かうのは違うと思う」と反論しています。そのときに、ホロドモールという過去を持った国民の意識と傍観者である我々との間にズレがあるとの主張。なるほどね。
実際のところ、市街戦に突入してからは、ウクライナ軍の抵抗が強く、圧倒的な戦力の差を戦意という士気が補って、簡単には終わらない様相を呈してきました。闘いが長引けば、戦死したロシア人家族からの反発が強くなり、ロシア国内からの厭戦ムードが出てくるとする読みもあって、予断を許さない状況となっています。
そういうのも含め、台湾問題のケーススタディに繋がるわけで、こうした緊張状態から目が離せません。