普通に考えたら、2チーム分の戦力を抱えており、圧倒的な力を持ったチームであるにも拘らず、本当は掛け算式なのに、未だに足し算で編成しているため、実際にはマイナスがいたりして、むしろ下位評価となっているのがジャイアンツです。
ドラフト指名に即戦力を求めているのが間違いのもとで、数年先を見据えた育成プランがないもんだから、どんどん潰れていく現実があります。
2015年から桜井・畠・鍬原・高橋優・堀田・太田・平内・山崎と、高橋優以外はほとんど戦力になっておらず、その原因は、スカウトに見る目がないというよりも、上が詰まっていることが大きいです。つまり、我慢して使うという発想がない。
昔、長嶋監督は、負けても新浦を使い続けましたが、そういう覚悟はありません。それは、揃い過ぎているからです。
野手も同じこと。重信・吉川尚・岸田・増田陸といったところが最近の上位指名ですが、使われてずっと打ち続けないと、すぐに二軍へ落とされてしまいます。それは、上が詰まっているから。揃い過ぎているからです。我慢して使うという発想がない。
なぜ、そうなるかと言うと、監督に下積み経験がないからです。育ったことがなければ、育てたこともない。よほどズバ抜けた能力がないと、戦力になれないのがジャイアンツというチームです。
昨年、二軍の試合を終えて帰る途中、キャッチボールをしていた一般人の親子に対し「野球なんかしてもつまんねえぞ」と捨てゼリフを吐いた育成の保科広一選手は、チーム内に燻る不満を言い当てています。今季もポランコとウォーカーと中田が幅を利かして、若手の出る幕はなさそうです。怪我でもしない限り。いや、「怪我してくんねぇかなぁ」なんて、そこらじゅうが思ってたりして。
井納・小林・梶谷の一億円プレーヤーが二軍なのも不思議だし、昨年3本塁打の香月(年俸1,200万円)なんて三軍です。揃い過ぎているから。
コーチは29人います。阿部・桑田・村田・二岡・小笠原・駒田・杉内・大竹と元エース、元4番のスターだった人ばかり。これも揃い過ぎです。自分の推しを使ってもらえず、不協和音が増す一方で、選手の不信感を招くことになる。
そして、リーダーは裏社会に通じた慰謝料一億円の独裁者です。側近だったハズの石井琢朗コーチが煩わしいと、シーズンが終わろうとする前に三軍へ左遷したのは記憶に新しいところ。誰も逆らえません。陰ではいろいろ言われたりします。
以上、野球の話以前の問題で、チームワークが存在しない球団。それがジャイアンツなのであります。