都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

12球団戦力分析(中日)

随分前の話ですが、『探偵ナイトスクープ』で「中日と麻雀が好きな祖母の元気なうちにドラゴンズの選手と麻雀をさせてあげたい」という依頼がありました。現役の選手は出なかったものの、OBのスター選手が集められ、最後に仕事の都合で来れなかった立浪和義選手が花束を持ってサプライズで現れるという他愛のない内容です。このとき、OBでありながら、チームに大きな影響力を持っていたのが板東英二でした。

プロ野球選手にとって、趣味が麻雀というのは決して良いことではありません。

同じ姿勢で長時間座っているのは、スポーツと真逆の身体の使い方になるし、お金のやり取りから人間関係にも影響します。サラリーマンと違って浮き草稼業ですからね。次があるかどうかが分からない。パチンコや競輪競馬であれば、個人の問題で片付くけれど、麻雀は一人で出来ないので、ズルズルと引き込まれていくことになります。どうも、ドラゴンズにはこの麻雀の伝統が蔓延っていたようで、最近では、井端弘和が趣味[麻雀]と公言していたのを思い出します。

板東英二という人は脱税で有名ですが、取り巻きに筋の悪い人が多く、その延長線上に立浪監督がおりました。どうも評判がよろしくない。友達の友達は、友達なのです。

立浪監督が中日一筋で名球会入りしたにも拘らず、ずっと浪人を続けていたのはそんな理由です。落合博満とは真逆なタイプ。新庄剛志とも全然違う。こういうリーダーは今や絶滅危惧種であり、ファンからも受け入れられないんじゃないかなぁ。

さらに言えば、今季の中日一軍コーチスタッフは、荒木雅博を除いて一掃されました。これは珍しい粛清人事。前年から6人残った中で、英智コーチは育成野手担当の閑職です。ドラゴンズの育成野手は、外国籍の2人のみで、昨年末のドラフトでは12球団で唯一育成選手を指名しておりません。スゴいでしょう? 窓際の社史編纂室みたいな人事異動。こうした状況に、選手たちは敏感です。逆らったら、ヤバいぞと。人間関係がドロドロしている組織にうまくいった試しがないのは、ビジネスでは共通の真理です。

 

戦力の話をしましょう。投手力は優れているものの、打力が弱い、弱過ぎる。昨季のシーズン405得点は、ヤクルトの625点と比べると次元の違うところにいます。年間本塁打数69本は本拠地球場のせいだとしても、ヒットどころか四球も少なく、チーム出塁率.292は両リーグを通じて最低の数字です。逆に防御率の年間3、22は、両リーグ通じてナンバーワンですから、投手陣はストレスが溜まったでしょうね。ファンも、点を取らないサッカーみたいな試合を見続けたことになります。ストレスだわ〜。

根尾・岡林・滝野、それにブライト・鵜飼・福元の新人が加わって、激化する外野のポジション争いですが、厄介なのは福留孝介の存在です。監督のPL人脈ですからね。そういうしがらみが、チームの雰囲気を悪くします。好きな子は長所しか見えなくなるし、嫌いな子は欠点ばかり目につくもんだから。ストレスだわ〜。

監督は、レギュラーの高橋周平をセカンドに回し、石川昂弥を使うと言ってますが、どこまで辛抱できるでしょうか?天才と言われた人ほど、我慢の時間が短いもので、そのへんが怪しいと思うところ。私がこのチームに一番必要だと思うのは、昨年15盗塁をマークした高松渡二塁手です。

いろんなデータの中に、内野安打率というのがあって、彼が記録した86打数9安打、つまり内野へのゴロを86回打って、そのうちの一割以上をセーフにしてしまうというのは、両リーグ通じてズバ抜けた記録です。クリーンなヒットよりも深刻なダメージを与えることができる、つまり相手が嫌がる選手なんです。こういう選手を絡めて打線を組むと、僅差に強い戦いができるんだけど、わからないだろうな、天才には。