世の中に左利きの人が、どのくらいいるのか調べてみたところ、おおよそ1割弱だそうです。そんなに多くはありませんね。
ところが、高校野球を見ていると、やたらと左バッターが多い。最近では、左投手も目につくようになりました。
そこで、プロ野球のデータを調べてみました。今季の支配下登録選手のものです。
【打者】右投右打 204人
右投左打 154人
右投両打 13人
左投左打 21人
左投右打 1人
投げる方が利き手だとすると、実に94、4%の野手が右利きだということになります。
しかしながら、左で打つ打者の比率は、47、8%に跳ね上がります。面白いですね。つまり、多くの選手が人為的に左で打つように作り変えられているということです。野球のバッターは、左の方が一塁ベースが近いので、ボテボテの内野ゴロやバントがヒットになりやすいってこと。常勝の高校野球チームでは常識です。
加えて、右投手が多いため、その相性からも左打者が有利だとも思われているのです。
それにしても、純粋な(?)左利きが5、6%は少なすぎるよう思うかもしれませんが、安心してください。多くの左利きは、投手になるのです。
【投手】 右投右打 223人
右投左打 46人
右投両打 2人
左投左打 114人
左投右打 3人
左投両打 1人
投手に限って見ると、30、3%が左利き。捕手・二塁手・三塁手・遊撃手のポジションが守れないこともあって、左利きの人はまず、投手としての才能を試されるからです。初めから選択肢が少ない。だけど、球界で幅を利かす左打者に有利だというところで、左投手のニーズが高いのです。
トータルでは、17、9%が野球界における左利きの比率でした。
よく、左利きの人は右脳が発達していてセンスが良いなどと言われますが、あながち的外れだとは言えなそうです。