MLBの影響下にある独立リーグのアトランティックリーグで、2019年7月に「自動ストライクシステム(Automated Ball-Strike System)」が導入されました。これは、大リーグ野球中継で使用されているストライクゾーングラフィックを通るボールによってストライク、ボールの判定を自動的に行うもので、ボールがミットに納まってから、わずかにタイムラグがありますが、それでも球審がコールするより早いといいます。
だからと言って、球審が要らなくなるわけではありません。打者のハーフスイングがあるからです。
それに、ボールの軌道が大きく異なる変化球では、今までストライクに取ってもらっていた球がボールとコールされたり、その反対の事例もあったりで、選手たちに不評で、その後撤廃されたといいます。
このあたり、まさに過渡期にあるわけですが、画像システムが進化して選手に若い人の割合が増えれば、AIが判定するようになるんでしょうね。NHKの将棋トーナメントでも、AIの評価値が活用されているのが時代の流れです。
佐々木朗希投手の判定不服顔問題が話題となった日曜日でしたが、スゴいストレスだったでしょうね。二週間にわたって、プレッシャーがかかる生活は、想像を絶するものがあります。
だけど、それは審判も同じで、世間の圧を感じながらのお務めでありました。
プロ野球の審判員は、リプレー検証が導入されて以降、業務の数値化がされやすくなっています。
頻繁に判定が覆されると、人事考課に響くでありましょう。相撲の行司の気持ちが良くわかったりする。だからこそ、ストライクorボールでガチャガチャ言われたくない。オレらの聖域であると。
ふむふむ、気持ちわかるなぁ。
佐々木投手は、苦笑いしただけで、クレームをつけた訳でもありません。それぐらいは、やるでしょう。その気持ちもわかる。
で、まぁまぁと収まりました。大人だし、みんな見てるし。
そう、みんな見てるんです。ビデオで検証もされる。普通の会社でそんなことされたら、ノイローゼになりそうです。それが仕事。エラいねぇ。