都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

水喧嘩(2011/5/9分再掲載)

この時期になると、あちこちの家が忙しくなります。
そう、田植えの準備ですね。
特に、兼業農家が大変です。
土日ごとに親戚が集まって、作業したりする。
晴れたらいいんだけど、なかなかそうもいかないし…大騒ぎです。

ところで、水田というものは必ずしも川べりにあるわけでなく、どこからか水を引いてくる。
いわゆる我田引水を行います。
周囲に用水路が張り巡らされて…。
ここで問題が起こります。
どういう順番で水を使うのか?あるいは、どのくらいまで使っていいのか?

農家の間では、水を巡っての紛争が付き物で、これを“水喧嘩”と言います。
俳句の季語(夏)になってるんだそうで、知りませんでした。
通常、解決には、先例の慣習を持ち込むわけで、そういう歴史に詳しい長老支配が実現するのです。
「昔からそう決まっちょる」には、なかなか逆らえないんです。
慣習法ですね。
そして、そういう人がいなくなったときに、新たな水喧嘩が起こる。
これの繰り返しが田舎というところ。

だから、田舎では歴史的にいがみ合ってる一族の対立みたいなのが、そこかしこに存在してます。
都会だったら、無視するところなんだけど、ここでは直に会いますからねぇ。
曖昧にならないのが、△のないカントリーライフでございます。