10年前の著作ですが、古市憲寿の『絶望の国の幸福な若者たち』によれば、20代の75%が現在の生活に満足しているとのことでした。
それは、自分と周囲の人間関係の中で、相対的な位置付けを感じ取ったわけで、平均値を求めるがゆえのものです。自分はこうありたいだなんて、思わない。極めて狭い範囲が社会ってことなんです。
う〜ん。
物心がついたころからネットと生きてくると、炎上の怖さを思い知ります。
それが、目立ちたがらない心理と密接に繋がっています。ホメられるプラスよりも、けなされるマイナスを恐れる。
ネットの中に正解らしきものがあちこちに転がっている世の中は、減点法の社会でもありました。だから、知らないことが恥ずかしい。
そして、その常識は、身近な集団の中にあります。なので、群れの中にいて、絶えず横並びでいようと思うのです。自分なんて関係ない。
う〜ん。
そう言えば、数年前に今どきの若い社員は職場の飲み会に参加したがらないという説が流布しておりましたが、最近はそうじゃなくて、適当に周囲に話を合わせて飲み食いして帰るだけと割り切ったタイプが多数派らしい。お酌して回るでなく、上司のご機嫌を窺うなんてこともない。ただの会費制の飲み会。参加を拒むのは目立つからしない。
う〜ん。
そういう生き物が若い人らしいです。
う〜ん。