海外へは3回、行ったことがあります。
会社からのご褒美で、ロンドンへ二週間の研修一人旅、代理店招待のカナダ氷河見学ツアー、アメリカ本社への体験訪問。いずれも業務命令で、自分の意思で行ったものはありませんでした。
子供のころから集団行動が苦手だったこともあって、事前に行程を示されても脳がそれを理解しようとせず、違う方向へ行きたくなってしまうから、旅行そのものと相性が悪いんです。レールに乗れないのが残存幼児性。否定しません。
だから、ハワイへは未体験です。泳げないってこともありますけど。
近藤史恵の著作『ホテル・ピーベリー』(双葉文庫)は新鮮でした。
舞台はホノルルのあるマウイ島でなく、キラウエア火山があるハワイ島。イメージ的には、ビーチばかりです。
そこから流れ出る溶岩流がナマで見られるんだと。ふ〜ん。
ハワイ群島の気候は10区分あり、暖かいばかりではない。常夏だと信じてたんですけどね。
ハワイ島のマウナケアは、標高4,205メートルですって。まさかハワイに富士山より高い山があるとは。
知ってる人からすれば、何を今さらなんでしょうけど、世の中は知らないことだらけだと改めて痛感します。
肝心なストーリー展開は、粘着質な文体が私の趣味に合いませんでした。70点。
だけど、こういう本をハワイへ向かう機内で読むのはオススメです。そのシチュエーションであれば、90点。