太宰治との出会いは、小学校の教科書にあった『走れメロス』でした。
ハッキリ覚えていないけれど、処刑されることが決まっていた主人公が、妹の結婚式に出席するため身代わりに友人を差し出し、約束の刻限に間に合うように、走って帰ってくるという話だったように思います。
マラソンストーリー。
教育委員会は、友情や信義について考えさせようとしたのだろうけど、子供の私は『SASUKE』を見ているような感じでした。
なんでしょうね、太宰さんは、人間の裏と表を描きたかったので、読者は見透かされたようでドキッとするわけです。
AB型の代表である彼は、自己顕示と嫉妬と皮肉と情欲に満ち溢れておりました。
本名は津島修二でしたが、津軽弁だと訛るので太宰治としたそうです。ツスマスージ、なるほどね。
6/19は桜桃忌でありました。