安倍政権以降、テレビメディアへの締付けが強くなり、政権に批判的な姿勢が自粛する傾向が目立つようになりました。
電波行政に目を光らせる菅義偉の影響なんでしょうね。ホリエモンの事件で目醒めたとでも言いましょうか?調子に乗ったロン毛の息子の接待事件も記憶に新しいところです。
なので、フィクションであっても、与党を揶揄するような内容はご法度で、民放ドラマは恋愛モノだらけになりました。
それだって、似たり寄ったりになってしまうので、教師と生徒とか同性愛とか年の差婚とかヤクザ者の純愛とか、エスカレートしていきます。
そこに風穴を開けたのがWOWOWです。
スポンサーや芸能事務所からのプレッシャーが少なく、政府サイドのマークに入っていないので、自由度の高い作り込みができる。
だから、民放で放送できないような小説の映像化がどんどん進められます。
で、本日のおススメは、真山仁氏の『オペレーションZ』(新潮社)。今回は、UーNEXTとの同時進行で一気に読み終えました。
参考書付きで勉強した感じで、国の抱える一千兆円を超える負債を解消するための痛みを伴う改革について、理解が深まります。
実際には、そこまで腹を括った政治家はいないんですけどね。でも、いたらカッコいい。ドラマでは草刈正雄が総理役でした。
新聞記者が財務省の役人を脅迫するところはリアリティが感じられず、ちょっとマイナスで88点。でも、結構楽しめました。