都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

前半戦総括(パ・リーグ)

続いてはパ・リーグを。

 

ソフトバンク

なんだかんだ言ってもチームとしての厚みが群を抜いています。結構、コロナの影響を受けたにも拘らず、首位で折り返したのはさすがです。強みはキャッチャーの守備力で、捕逸4暴投12は際立っているし、相手に盗塁を企図されないところもバズーカと言われる所以です。ただし、例年に比べ、投手力が上がってきていません。又吉の離脱は痛いところ。外国人選手が総じて奮わず、主砲柳田の衰えも目立ちつつあります。投高打低のパ・リーグでは、僅少差の試合が多くなるため、監督采配の巧拙が問われるところ。その点において、不安が残る後半戦です。やはり、新人監督には荷が重いのか?

〈西武〉

チームの特長は、本塁打数がリーグ一位で被本塁打がリーグ最少だということ。簡単なようで難しく、多くの球団ではこれが比例関係にあります。また、投手の完投試合がゼロにも拘らず、相手チームを完封した試合が16あるというのもなかなかで、辻監督を中心とした試合巧者ぶりが窺えます。安打数を総得点で割った得点効率でも2、19でパ・リーグ一位。失策の多さが気になるものの、水上・本田・平良・増田のリリーフ陣が盤石で、後半戦の主役となりそうです。

楽天

ボール球を振らない選球眼ナンバーワンの西川選手を手に入れて、合計350と圧倒的な四球数を誇る打撃陣に加え、投手陣が与えた四球は214とリーグ最少なので、ゲームを優位に進めているんですが、左打者に偏った打線はワンパターンに陥りやすく、フライ比率の高い投手が本塁打を喫するケースも多く、モヤモヤするゲーム展開に陥っています。二塁打数が両リーグ最低で、本塁打も決して多くないことから、大量得点を望むべくもなく、投手にはストレスが溜まっていると推察します。失策が26しかないのは、凄い数字なんですけど、決定力に欠けているのは否めません。

〈ロッテ〉

シーズン前の私の予想では一位に挙げておりました。それは、種市投手が復帰すると思っていたからです(言い訳)。しかしながら、佐々木朗希・石川・ロメロ・美馬の先発が安定しており、東條・西野・ゲレーロ・小野・益田のリリーフ陣も強力で、非力な打線を引っ張っています。ダメなのは、捕逸11(柿沼・佐藤各4、松川3)暴投34と両リーグワーストを記録した捕手陣で、ここは新人の松川捕手に一本化した方がいいと思います。このチームの売りは、何と言っても成功率80、2%で89個をマークしている盗塁の多さ。犠牲フライ31もぶっちぎりの両リーグ一位です。レアードと松川以外は全員が走れるのが強み。接戦を勝ち抜くのは、走力だと思っています。それにしても、種市投手は間に合いませんかねぇ?

オリックス

投手陣がマークした奪三振785は、異次元の数字です。山本投手の存在が大きいのですが、それだけではこんな数字になりません。監督の趣味なんでしょうけど、速球投手が揃っているのがその理由であると考えられます。チームの完封勝ち16試合は西武と並んで両リーグ一位。にも拘らず、上位に行けないのは打線が貧弱だからです。本塁打数45は、あの中日よりも一つ少なくビックリです。何とかしようともがいているものの、選手層の薄さは如何ともし難いところのようです。

日本ハム

監督が「優勝を目指さない」と言ったからではないでしょうが、不思議な選手起用で物議を醸しているのが日本ハムです。二塁打数146は両リーグトップだし、本塁打三塁打も多い。そして、三振が両リーグダントツの738で、四球が最少の184。このあたり、追い込まれても強く振らせようとするビッグボスの方針が徹底されているように思います。ちなみに盗塁死の41もトップ。全くチャレンジしないお地蔵さんの佐々岡監督とは対照的で、羨ましくさえあります。ただし、死球20、併殺打37と二つの数値が他球団と比べて異様に少ないのは、どう理解すればいいのか分かりません。謎の多い野球ですが、それがまた魅力でもあります。