『探偵ナイトスクープ』を見ていたら、中学生の女の子が彼氏と付き合っているんだけど、お互いにマスクを外した顔を見たことがないので、何とかしてあげたいという母親からの依頼を紹介していました。
話を聞けば、今どきの子どもたちでは常識で、同級生の素顔がわからないのは不思議なことではないそうです。
この男女が付き合っているというのが、なおさら不思議なんだけど、学校を離れたプライベートな空間でもマスク至上主義が徹底されていることが推察されます。それだけ子どもたちがルールに従順だと。
荒れた中学生ってのも困るけど、規則を盲従する子どもも何だか怖い。
NHKの夜ドラ『あなたのブツが、ここに』は、コロナ禍のリアルを描き、佳境に入りつつありますが、そこで取り上げられているのが、転校した小学生の娘が下校時にちょっとだけマスクを外していたことに対するイジメ問題でした。
私は「ダルマさんが転んだ」を思い出しました。外すことだってありますよ。それを少しの間も許さない感覚。
みなさんはどうでしょう? マスク会食だなんて、ホントにやってたんでしょうか? 私は何かを食べたとき、口の周りが汚れるので、それがマスクに付くのがイヤで、外しっ放しでした。いや、知り合い同士の食事だと、注意されませんよね。
だけど、家庭によっては、家族間の食事でも、そんな形を崩さないところがあるのかもしれません。
なーんだか、ヤな感じです。問題じゃないことを問題だと思うってとこ。そして、素顔を晒さない匿名性の推進。オレがオレがっていうのも行き過ぎると困るけど、誰だか分からない世の中は、深刻だと思わざるを得ないのであります。