そんなに自慢できるような話じゃありませんが、私の青春時代の頭の中は漫画やテレビアニメで埋まっていました。
読書といえば漫画のことです。
『少年サンデー』と『少年マガジン』(それぞれ1959年発刊)、それに床屋さんで読んだ『少年』(1946年発刊)や『少年画報』(1948年発刊)と『冒険王』(1949年発刊)が紙媒体の情報源であり、子供向けのテレビは漏れなく観ていました。ビデオもないのにねぇ。
なので、メチャクチャ影響を受けています。残存幼児性は、その後遺症です。
書棚の片隅には、その残骸が残っています。簡単には棄てられません。
『少年ジャンプ』(1968年発刊)や『少年チャンピオン』(1969年発刊)は、中学生になってましたから、あんまり。
実は『ドラゴンボール』(鳥山明)は読んだことがないんです。そのころは、興味が他へ向かっていたように思います。
そこで、唐突ですが、私的ベスト10を選んでみました。1970年以前のものからです。
第10位 ナガシマくん(わちさんぺい)
昭和30年代のヒーローは、1958年にデビューしたジャイアンツの長嶋茂雄でした。
漫画の主人公のナガシマくんは安打小学校に通う小学生。安打小学校って。勉強は苦手だが野球は大好きで背番号は「3」。熱心さを買われて警察の野球チームからコーチを頼まれることもありましたけど、スーパースターではありません。ちょっと上手いぐらい。そんなナガシマくんと理髪店を営むお父さんやお母さん、妹との愉快な日常が描かれたホームコメディーです。
のんびりした日常を描き、ゆっくりと時間が流れていきます。小学生ながら、結構、家の仕事(散髪)を手伝ってました。
『ストップにいちゃん』(関谷ひさし)『丸出だめ夫』(森田拳次)なんかもそうだけど、ハートウォーミングなストーリーが多かった時代です。
(つづく)