第2位 シャボン玉ホリデー
「お呼びでない?こりゃまた失礼致しました!」
これは、番組内のコントで植木等が発するお決まりのギャグでした。
ザ・ピーナッツが「お父ちゃん、お粥ができたよ」と病床のハナ肇に持っていくシーンと並ぶ定番のスタイルは、後の志村けんに通じるものでありましょう。ドリフターズはクレイジーキャッツの二番煎じみたいな感じですが、大きく違うのは、クレイジーが子供に媚びていなかったところです。うっすら覚えている『おとなの漫画』もそうだったけど、笑いは大人が楽しむためのものだったように思います。子供たちは、それを背伸びして理解するような感じ。芸人は、粋な笑いを追求していました。アメリカ至上主義の影響とも言える。
コロンビアトップライトとか漫画トリオなど、時事漫談でしたからね。牧伸二もそうか。今で言えば、爆笑問題やナイツです。
とにかく、当時のテレビ業界は、アメリカっぽい番組づくりを目指していたように思います。そういうのがカッコいいと。
巨大帝国渡辺プロダクションの方針でもあったのでしょう。アメリカかぶれ。
番組の最後は、ピーナッツの『スターダスト』で締めます。なんともオシャレだったなぁ。
(つづく)