都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

十角館の殺人

ミステリー小説の書評で評判が高い綾辻行人の『十角館の殺人』(講談社文庫)を読みました。

1987年の作品で、携帯電話がなければインターネットもない。田舎はより田舎であって、便利から程遠い生活です。だから、読みながらもいろんなところに引っかかってしまいます。それはしょうがないですね。しかしながら、この30年で言葉が進化し、表現技法が格段にアップしているのも感じます。バブル期は、ファッションも違うけど、全体的にセンスの大きなギャップがあるのは否めません。

物語は、外界との連絡が絶たれた孤島に、大学推理サークルメンバーが集まって、一人ずつ殺されていくというアガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるようなストーリーです。なんか二番煎じでダサい。

ミステリーの古典定跡に寄せていく展開であるため、かえって無理な設定となっているように感じます。あちこちにツッコみたくなる。

私には、何故これが名作とされているのかが分かりませんでした。70点です。ファンの人、ゴメンなさい。