都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

不安ビジネス

前職で広報部の仕事をしていたときの唯一の汚点は、世界日報の取材を受けたことです。

注目されていた企業だったので、トップへの取材申込みは数知れず。カリスマ社長が重要視していたのが、メディア対応だったこともあって、相手先の大小に拘わらず、何でも喜んで応じていました。この件は、政治家からの紹介だったように思います。

取材には、記者とカメラマン、それに手相見がいたと記憶しています。

記事は、手相を中心に経営者の人となりを展開していくものなんだけど、そんなの当たるに決まってますよね。カリスマ社長を取り上げたものなんて、そこらじゅうにありましたから予習して行けばいい。それで、手相にあるナントカ線をきっかけとして話を広げていけば、だれでも占い師です。企業のトップに対しては、「近いうちに大きな仕事が舞い込んできます」って言うことで、予知したようにみえる。だけど、それなりの会社であれば、大きな仕事なんていっぱいありますから。ときどき、謎の占い師みたいなのが、経営者を支配するようになるのは、そういうストーリーです。詐欺商法とも言える。

幸いにして、世界日報との関係は、それだけのことでしたが、そういう体験をどのように捉えるかは、人によると思います。

いやぁ〜、それ以上の関係性が生まれなくてよかった。

 

政治や宗教を広めていく上で、占いみたいなものの相性がいいのは、卑弥呼の昔から決まっています。

人間は、未来に対する希望よりも恐怖の方が大きい。そこにつけ込んで、壺とか数珠とか仏壇とかのビジネスチャンスが生まれるわけです。

なんで信じちゃうんですかねぇ?