昨日のブログで栗山監督の卒論テーマが「高校野球に於けるカウント1-3からのバッティング」だと書きましたが、そう言えば日本ハム野球のメインテーマが2ストライクアプローチであったことを思い出しました。
近藤健介は、栗山体制のもと、この宗旨を最も理解していた優等生で、今回のWBCで巡ってきた6回のカウント3-1の打席では、ストライクが来ようとも、全て見逃していたのです。
外国人打者は、このカウントで打ちに来ます。何故なら、多くの投手は変化球のコントロールに自信がないので、ストレート勝負の可能性が高くなるからです。このあたりの心理戦、面白いですね。
もっとも3ボールにしてしまって、コントロールに自信がないって時点で勝負アリなんですけど。
実際、Bグループ予選4試合を見ると、侍ジャパンは39回もカウント3-1があってバットを振ったのが10回。そのうち4回はヌートバーでした。
トータルで獲得した41個の四球は、2ストライクアプローチの思想に因るところかもしれません。
一方、投手陣の与えた四球は、4試合合計で4個。そもそも3-1とカウントを悪くしたのが5回しかなく(そのうちダルビッシュが3回)、三振を怖れるあまり、早めに振り回していた印象です。与えた四球4つに奪った三振が54個では間尺に合わないってこと。レベチです。
そして、5人の打者は、3-1からいずれもバットを振っています(安打1空振り3ファウル1)。
いやぁ、実に面白い。