準決勝で佐々木・山本の二枚看板を使い、決勝では投げられなくなりましたが、大谷翔平が自分も投げると公言しているので、ダルビッシュの先発と合わせ、総動員態勢で臨めそうです。
さて、アメリカの弱点は、バットを強く振るところにあります。
日米両チームの6試合のアウト内容を分析しました。
ゴロ フライ ライナー 空振三振 見逃三振
日本 39 35 12 31 20
米国 35 50 17 36 4
アメリカの打者は、ゴロよりもフライアウトが多く、強く振るのでライナー性の当たりが目立ちます。
また、三振する場合はほとんどが空振り。つまり、際どいコースにも積極的にバットを出しているのが分かりました。
結果として、四球を選んだのが、日本56アメリカ28の差になって表れています。見逃し三振20のお釣りです。
日本の投手で、K/BBがいいのは、ダルビッシュ(5、32)湯浅(5、58)大谷(4、98)大勢(4、62)今永(4、55)、本塁打を打たれにくいのが、湯浅(HR/9が0、16)伊藤(0、29)宇田川(0、40)山﨑(0、50)なので、これらの投手が優先的に使われるものと思います。
キーワードは四球。
四球を出さない投手、我慢して粘れる野手が接戦を制するカギとなります。
そして、日本チームの課題は満塁時のバッティングです。
6試合を振り返ると、27回のチャンスがあって、20打数4安打13打点5四球2三振2犠牲フライです。
これは、ペナントレースにおける平均的な成績(.268)よりもかなり悪く、投手よりも打者にプレッシャーがかかっているのが分かります。
村上が四球・左犠飛・遊飛・三振二つってのが、ちょっとねぇ。
吉田が中前二点打・四球・遊飛・二直併殺打、大谷が右前打・四球・遊ゴロ・中飛、近藤が四球・一ゴロ・左飛です。
このあたり、11回のチャンスで10打数5安打12打点1三振1犠牲フライのアメリカと対照的でした。
アメリカには押し出しの発想がないようで、ご馳走を前にした野獣のように牙をむきます。打つ気満々なのが、考え方の違い。
ここから何を学び取るか?
先発は日本が今永、アメリカがダイヤモンドバックスのケリーと発表されました。
今永が2回、ダルビッシュ・戸郷・伊藤・高橋宏がそれぞれ1回、宇田川・宮城・髙橋奎で2回、最後に大谷が1回で相手を5点以内に抑えたい。アッパースイングには、コントロールされた高めの速球を使うのではないでしょうか? 打線は村上の復活により、6点以上取れると思います。この反発力こそが、過去の侍と違うところと期待したいです。
泣いても笑ってもあとひとつ。声援を送りましょう!!